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北漂着船問題、危機感足りない


 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス代表取締役)の定期講演会が12日、都内で開かれ、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博氏が「激変する朝鮮半島情勢と日本」と題し講演した。

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世日クラブで講演する荒木和博氏12日、都内

 荒木氏は多発する北朝鮮からの木造船の漂着について、地元で保護された人のほかに2人が漂着し、行方不明だと言われている秋田県由利本荘市の例や、無傷に近い無人船から、漁に使われない革靴が見つかった青森県佐井村などの例を挙げ、北の工作員が潜入した可能性を指摘。「残念ながらあまり報道されないし、これに対する危機感を日本中で共有することができていない」と警鐘を鳴らした。

 さらに、北朝鮮にとって、日韓の連携は安全保障上の脅威であり、韓国内の反日感情を煽(あお)ることは韓国を北朝鮮側に引っ張ることもできるとした上で、「これは政権が変わっても終わりにならないし、そのうち収まると考えてはいけない。朝鮮半島を含む東アジアの構造をわれわれが変えて、自分たちでこの問題を解決するしかない。これから先がまさに日本の正念場だ」と語った。

 講演に先立ちあいさつした世日クラブの近藤会長は「日本の安全保障は憲法9条があるからではなく、日米同盟と自衛隊の意識の高さからくるもの。朝鮮半島や中国、ロシアはいつ武力行使をするか分からない。国民の意識改革が非常に大切だ」と語った。