世界日報 Web版

飲酒運転ワースト、改善されず


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄県内で発生した交通人身事故に占める飲酒絡みの割合が、今年9月末現在で1・99%と全国ワーストとなることがこのほど、沖縄県警のまとめで分かった。全国平均は0・81%の約2・4倍に上る。統計を取り始めた1990年以降、昨年初めて全国ワーストを脱却したが、あっけなく再び最下位に転落する見通しだ。

 人口1000人当たりの飲酒運転検挙件数は全国で最も多く、全国平均の約6・8倍となっており、飲酒運転が後を絶たない。

 今年10月末現在、飲酒運転による取り締まり件数は1657件。午前2時~同6時の時間帯が434件(26・2%)と最も多いが、出勤時間帯の午前6時~同10時までの摘発数が422件で、実に全体の25・5%を占めるという異常事態になっている。県警は「二日酔い状態で車を運転している」と分析する。

 教師の飲酒運転も目立つ。沖縄県教育委員会はこのほど、10月に酒気帯び運転で検挙された名護市の中学校に勤める男性臨時教諭を、15日付で停職処分とするなど、4人の教職員を懲戒処分にした。

 こうした中、「飲酒運転をしない させない 許さない」環境づくりを促進し県民の飲酒運転根絶意識のさらなる高揚を図る目的の「飲酒運転根絶県民大会」が16日、南風原町で開催された。県警、企業や地元の高校生らが多数参加した。

 大会では、琉球病院の中井美紀医師が「アルコールによる体と心への害、社会に与える影響を知ってほしい」と訴えた。また、従業員に対する教育・指導、アルコールチェックなど飲酒運転防止対策に取り組む27企業・団体が「優良事業所」に認定された。県民大会は毎年開催されているが、効果が出るのはいつになるだろうか。

(T)