世界日報 Web版

ラジオ番組打ち切りに疑問


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 コミュニティーFMラジオの番組「沖縄防衛情報局」が6月末、一部の局で打ち切りになった問題で、キャスターを担当する我那覇真子さんはこのほど、該当ラジオ局を提訴した。記者会見で明らかにしたもので、地元新聞の報道に疑義を呈した。我那覇さんは、「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民の会」の代表運営委員を務める。

 我那覇さんは県内のコミュニティーFM5局から放送枠を買い取り、2016年夏から各局持ち回りで1時間の番組を放送しているが、そのうち1局が発言内容が事実に基づくものか疑義があるとして昨年12月に改善を求めていた。

 番組が打ち切りになった背後には、沖縄2紙の圧力があったのではとの見方がある。沖縄タイムスは17年9月20日付社会面で、同番組を取り上げ、人種差別的発言があると指摘した。

 我那覇さんの父親の隆裕さんは、「我々は事実を語っているだけで誰も誹謗(ひぼう)中傷していない」と主張した上で、「差別やヘイトの基準が不明確だ」と指摘する。「マスコミは保守系の発言ばかりをヘイトや差別として取り上げ、基地反対派の差別的表現は取り上げられない」と不満を表明した。17年3月、宮古市議の女性が自衛隊配備について自身のフェイスブックで「自衛隊が来たら婦女暴行が起きる」と職業差別発言をしたが、県内外のマスコミでは糾弾されなかったことを例に挙げた。

 我那覇さんは、「本当に訴えたい相手は沖縄タイムスだ」と話す。「『我々が番組を改善して継続する』と記事で書かれたが、そのような事実はなく、完全なフェイクニュースだと強調した。番組と地元紙の板挟みにあう形になったラジオ局は、「できるだけ穏便に済ませたいのだが」と苦しい胸の内を話した。

(T)