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四軍調整官、惜しまれて退役


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 在沖米軍トップの四軍調整官を兼任する米海兵隊第3海兵遠征軍(3MEF)の司令官交代式が2日、うるま市のキャンプ・コートニーのグランドで開かれた。

スミス中将

新たに在沖四軍調整官に就任したスミス中将=2日、沖縄県うるま市のキャンプ・コートニー

 退役するローレンス・ニコルソン中将は39年間の海兵隊員の仕事に終止符を打つ。

 式典で、「沖縄県が日米同盟の任務を果たす上でサポートしてくれたことに感謝する」と述べた。また、闘病中の翁長雄志知事に対し「心から回復を願う」と見舞いの言葉を添えた。在任中に起きた軍属による殺人事件や米軍機による事故や騒音を踏まえ、「良い日も悪い日もあったが、隣人であり友人の沖縄県民の寛大な支援を常に感じた」と語った。

 ニコルソン氏はまた、3年間の在任中、沖縄県民の基地負担の軽減や、安心、安全に心を砕いていたという。

 交代式はここ数年、夜間に行われたが、これも同氏の配慮からだ。過去、整列中の隊員が倒れる場面を何度も目にしてきた。今年は日差しが強く、暑さが厳しい。隊員が熱中症になる危険にさらさせない、という同氏の温かみのある考えがあったから。

 新たに司令官に就任したエリック・スミス中将は、直前まで第1海兵師団(米カリフォルニア州)司令官を務め、沖縄異動に合わせて中将に昇格した。

 式典後の記者会見で、スミス氏は「海兵隊員の行動のすべては私の責任。米国本国と同じように沖縄でも高い安全性を確保するよう指示する」と誓った。そして「沖縄の一員となれてうれしい。沖縄の人々のために最善を尽くすのが私の役割だ」と付け加えた。

 丁寧な口調で取材に応じ沖縄の一員であることを強調する姿は、ニコルソン氏に通じるものがあるようだ。

(T)