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第100回甲子園大会目指して


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 今夏で第100回を迎える全国高校野球選手権記念大会(8月5日開幕、甲子園)の出場権を争う地方大会が23日、沖縄がトップを切って開幕した。この日、梅雨明け宣言が出され、灼熱の空の下、熱い戦いが繰り広げられている。

 記念大会に甲子園の切符を手に入れたいという思いはどの高校も強い。下馬評が最も高いのは甲子園常連の興南だ。何と言っても名将・我喜屋優監督の存在は大きい。監督に就任した年、甲子園出場を果たし、翌2010年に春夏を制覇した。

 我喜屋監督は、主将として出場した節目の50回大会で準優勝と悔しい思いをした。それだけに、今大会は「足跡を残したい」と、県大会制覇はもちろん、全国制覇へ意欲を示している。最近の練習試合では、県外の強豪に勝っており、強さは際立っている。

 最大のライバルは、大舞台に強い沖縄尚学。比嘉公也監督は選手としても監督としても甲子園優勝経験者で、戦い方を熟知している。初戦は古豪の沖縄水産を破り、上々のスタートを切った。

 これら2強に割って入ろうとしている学校は、今年4月、夏の高校野球のシード権をかけた県春季大会の決勝で興南を下したKBC学園未来沖縄。同校野球部は創部4年目という新設の私立高校だ。

 初戦は沖縄工を7回コールドで下した。沖縄水産と那覇商を甲子園出場に導いた神山昂監督が初代監督を務める。同校はもともと通信校で、グランドもないところからスタートしたが、監督を慕って県内の有力選手が集まった。野球部員は、那覇市内の校舎で午前中に授業を終えると、糸満市のグラウンドに移動して練習する。半日を野球に専念できるのは、最大の強みだ。

(T)