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祖国復帰は世界に誇る出来事


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄県祖国復帰46周年記念大会が13日、沖縄県豊見城市で開かれ、約400人が祝った。天皇皇后両陛下が4月下旬、沖縄行幸啓で市内の沖縄県空手会館を御訪問されたこともあり、空手に話題が集まる大会となった。

 元豊見城市議長の大城英和実行委員長は、「県民の熱烈な努力と国民の信念により勝ち取った復帰は世界に誇る素晴らしい出来事」と強調した上で、天皇皇后両陛下の空手会館御訪問を特筆すべき事と語った。宜保晴毅市長は「空手会館を誘致して改めてよかった」と感想を述べた。

 アトラクションでは、大人と子供が空手の型を披露、その迫力に会場を沸かせた。続いて、沖縄県レスリング協会の津森義弘会長が記念講演し、沖縄劉衛流空手古武道龍鳳会の佐久本嗣男会長のエピソードを紹介した。

 非主流の空手流派に属していたため、県内で目立った活躍ができなかった佐久本氏は1985年、本土の大会への挑戦を勧められると見事、全国優勝を果たした。その翌年、全日本空手道連盟の笹川良一会長から世界大会に出るよう促されると、世界一に。それから世界3連覇7冠の偉業を成し遂げ、ギネスブックに認定されている。佐久本氏はその後、指導者として世界チャンピオンを何人も育てあげた。

 空手以外では、ゴルフ、バスケットボール、ハンドボール、野球の各界で活躍する沖縄出身者がいる。高校野球については、復帰して本土に追いつくことを目標としていた頃、「沖縄から大臣が誕生するのが先か、甲子園の優勝が先か」と言われていたが今ではどちらも成し遂げたと、津森氏は感慨深げに語った。

 津森氏は、「多くの愛に育まれて私たちは生きていることを忘れてはならない」と述べ、沖縄の祖国復帰に感謝の気持ちを示した。

(T)