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「ゴーヤー」を食べに家に帰ろう


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 5月8日は「ゴーヤーの日」。この日に合わせてさまざまなイベントが開催されている。8日の午後5時8分、沖縄市一番街商店街でゴーヤーチャンプルーが無料で振る舞われた。

 また6日には、那覇市内で那覇市緑化センター主催の「ゴーヤー苗贈呈式」が行われ、那覇市内の小中学校に約1500鉢のゴーヤー苗が贈呈された。那覇市教育委員会が取り組んでいる児童生徒の深夜徘徊(はいかい)防止のキャンペーン「Go家(ゴーヤー=家に帰るの意味)」運動を推進するために、一昨年から始まったイベント。

 市内で苗を販売する照屋幸勇さんは、14年前からゴーヤー苗を市に寄贈している。贈呈式で照屋さんは、「あまり学校に行かない子がゴーヤーを育てることで先生とコミュニケーションを取れれば」と話した。ゴーヤー栽培を通して友達や先生と交流が深まることに期待しているのだ。

 ゴーヤーは好き嫌いが分かれる野菜ともいわれる。苦味のもととなるのは中央のわたの部分で、これを除去すれば苦味は軽減される。ただ、この部分の苦味成分「モモルデシン」は、肝機能を高めたり胃腸の粘膜を保護するなどの効果があり、捨てるのはもったいないと栄養専門家は指摘する。

 いかに子供たちにおいしく食べさせるかは料理する人の腕次第。家庭のゴーヤー料理が食べたくて、「早く家に帰りたい」という児童生徒が増えれば、「ゴーヤーの日」と「GO家運動」のキャンペーンは成功したことになる。

 なお、「ゴーヤーの日」は平成9年、沖縄県とJA沖縄経済連が、ゴーヤーを広く知ってもらい、もっと食べてもらおうという思いから、語呂にあわせて制定された。ゴーヤーはニガウリの沖縄方言だが、もはや、知名度は全国区となり、初期目標は達成したと言える。

(T)