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百田尚樹氏、過激発言も笑いに


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 「永遠の0」などの小説で知られる作家の百田尚樹氏が22日、沖縄県宜野湾市で講演。相変わらずの“毒舌”に1550人(主催者発表)の観客は魅了された。

 百田氏の話は、沖縄本土2紙と朝日新聞の批判から始まった。「沖縄タイムスは僕の悪口をしょっちゅう書いている。まるで大スター。何やっても注目される(大リーグの)大谷翔平選手みたいだ」と話し、笑いを誘った。

 講演の内容は、リベラルに偏る日本のマスメディア、中国の脅威、自衛隊・国防の在り方、歴史観に及んだ。

 持論の憲法改正については世界の常識と指摘した上で、「メディアを鵜呑(うの)みにしない若い人には希望を持っている」とし、「テレビからしか情報を得ない70歳以上の団塊の世代は、50年前の考えから変わっていない」と強調した。

 「朝日新聞は大嫌いだ」「沖縄タイムスはうそつき新聞」「団塊の世代が死ねば日本はかなり良くなる」など、幾つか辛辣(しんらつ)な発言も飛び出たが、これを笑いに変えることができるのは百田氏ならでは。

 “タブー破り”の発言で本業である小説家としての仕事への影響を心配する声が上がっていることについて、「日本が良くなるためなら私ぐらい叩(たた)かれても大丈夫。生きても後せいぜい20年。好きなことを言おうと決めた」と言うと、会場は大きな拍手に包まれた。

 世代交代が進めば日本は良くなると確信する一方で、軍拡を続け覇権主義を進め、尖閣諸島(石垣市)の奪取を目論(もくろ)む中国は「20年も待ってくれないかもしれない」とも語った。

 昨年11月、名護市で講演した百田氏は、台風の影響で翌日予定されていた宜野湾講演会が延期になっていた。

(T)