世界日報 Web版

大田昌秀元沖縄県知事がノーベル賞候補?


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 2017年のノーベル平和賞に、元沖縄県知事の大田昌秀氏がノミネートされたことが明らかになった。

 大田氏は、沖縄戦で学徒動員され「鉄血勤皇隊」として戦った。そして、平和への願いを語り継ぎ、平和の礎(いしじ)の建立に尽力したのがその理由だ。平和祈念公園内にある「平和の礎」には軍人、住民、国籍の区別なく、沖縄戦などで犠牲になったとされる約24万人の名前が刻まれている。

 大田氏を推薦したのは「『命(ぬち)どぅ宝のマブイ(魂)を継承し、平和の礎を創設した沖縄の人びとにノーベル平和賞を』実行委員会」という団体で、高良鉄美琉球大法科大学院教授が実行委員長を務める。2015年4月1日に結成総会を開き、これまで署名活動を行ってきた。

 設立アピール文では、現在の「辺野古への新基地建設、高江への米軍ヘリパッド建設、与那国への自衛隊配備」を列挙し、「戦争を二度と起こしてはならないと誓う沖縄の人びとの『命どぅ宝』とは全く逆の立場」と指摘。「沖縄の人びとがノーベル平和賞を受賞すること」を求めていた。

 ところが、受賞対象が漠然としているという理由から当時の知事の大田氏がノミネートされたという。実は、平和の礎の構想はノンフィクション作家の上原正稔氏が提案したものだ。しかも、大田氏は上原氏に暴力をふるった過去がある。中国版の“ノーベル平和賞”の「孔子平和賞」の方がふさわしいとする声も。

 今年は215人の個人と、103の団体が候補として登録されているという。自民党系県議時代、激しく大田氏を追及していた過去があり、現在も犬猿の仲にある翁長雄志知事は、大田氏のノミネートを支持するのだろうか。今のところ、コメントを出していない。(T)

PAGE
TOP