日米同盟と「慰霊の日」


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄戦の組織的な戦闘が終結したとされる1945年6月23日から、71年目を迎えた今年の「慰霊の日」。糸満市の沖縄県平和祈念公園では、県主催の沖縄全戦没者追悼式が催された。

 米国籍の元軍人による残虐な女性殺人遺棄事件が発生して間もない中の開催となり、翁長雄志知事は平和宣言の中で、海兵隊の削減を含む米軍基地の整理縮小を強く求めた。

 キャロライン・ケネディ大使は3年連続で参列し、献花。メッセージを在日米国大使館を通じて発表した。

 「私たちは、皆の記憶に刻まれている戦いで命を落とした幾多の人々を追悼します。地域および世界の平和と和解に向け協力することで、犠牲者に敬意を表します」

 それに先立ち、米国出身の戦没者の名前が刻銘されている「平和の礎」で米軍福利厚生当局主催の慰霊祭が行われ、約20人の海兵隊員をはじめ米国出身者が参列した。

 その中で在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン中将は、22日に北朝鮮のミサイル2発が発射されたことに触れた上で、「日米同盟をさらに強固なものにする必要がある」と強調した。続いて、ジョエル・エレンライク在沖米総領事は、「オバマ大統領が広島で演説した目的は平和の世界をつくるためであり、2カ国が協力し合って良い世界をつくっていこう」と呼び掛けた。

 正午の合図に合わせて沖縄全戦没者追悼式が始まったが、昨年に続いて参列者のマナーの悪さが目立った。

 来賓あいさつで安倍首相が事件に触れると「おまえがやったんだろ」と低劣なヤジが飛んだ。翁長氏が基地問題に触れると過剰な拍手や指笛が鳴るなど、荒れた雰囲気となった。(T)