クールビズとかりゆしウェア


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 6月1日は「かりゆしウェアの日」。これにちなんで6月初めの閣僚会議では閣僚全員がかりゆしを着るのが恒例になっている。安倍晋三首相は5月25日に翁長雄志(おながたけし)知事から贈られた鮮やかなピンク色の長袖かりゆしウェアを着用。その着心地の良さに満足していた様子。

 自民党は4月に開かれた参院議員運営委員会理事会で、「かりゆしウェアの日」直後の本会議では、例外措置として上着なしでかりゆしを着られるようにすることを提案したが、継続審議となった。5月26日の参院議院運営委員会では民主党が「沖縄だけ特別扱いはできない」と反対。自民の提案は却下された形になった。

 閣僚がクールビズ初日にかりゆしを着て閣議に臨む「かりゆし閣議」が始まったのは第1次安倍内閣の07年。島尻安伊子参院議員(沖縄選挙区)が閣僚のかりゆしウェア普及に尽力した。

 日頃、基地問題では「反対の民意を理解していない」などと県内では批判の対象となることが多い自民党だが、かりゆしウェアは民主党が阻止した。さっそく、民主党県連は党本部の決定に反論する声明を発表、推進すべき理由を挙げた。

 ①沖縄県、日本政府を挙げた取り組みの中でかりゆしウェアは正装として認められており、長年にわたって採用されている。②伝統文化の発展促進として民主党の掲げる地域主権とまさしく合致する。

 一方、翁長知事は米国滞在中、一連の行事ではスーツを着用していた。「沖縄の誇り」を主張する翁長氏であれば一度ぐらいはかりゆしウェアを着用するのだろうと予想したが、期待は裏切られた。国境を越えてかりゆしウェアをPRするチャンスはあったはずだ。(T)