仲井真知事3期目出馬へラブコール


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 仲井真弘多(ひろかず)知事の政治資金パーティー「仲井真弘多知事を励ます集い」(主催・知事後援会)が12日、那覇市のホテルで開催された。約1200人が参加し大盛況。11月には知事選が予定される中で、知事が出馬を明言するかどうか注目された。

 後援会会長の宮城信雄県医師会長は、「(知事は)年々若くなっている。何年でも責任ある仕事を続けられると医師として保証する」とお墨付きを与えると、県経済団体会議の国場幸一議長も「この先も知事に頑張ってもらいたい」とエール。

 さらに、県選出の自民党所属国会議員らが、失業率改善や沖縄振興予算の確保など、知事の業績を高く評価。米軍基地問題では昨年末、普天間飛行場(宜野湾市)の危険性除去を念頭に名護市辺野古の埋立申請を承認したことについても賛辞を贈った。一方で、3期目の出馬を直接要請することは避けた。

 仲井真知事はあいさつで、「(知事に就任して)7年半で(公約の)道筋が付けられたものもあるし、なかなか付けにくいものもある。やってきたことを次の世代に受け継いでいけるように残りの期間を頑張りたい」と述べ、進退の明言は避けた。

 基地問題では、知事は「日米安保は必要で、米軍基地も応分の負担は必要だ」とこれまでの主張を変えることはなかった。「振興計画後の10年は米軍基地が返る時期になる。大きなインフラとして使う次期のビジョンをつくる必要がある」とし、「残された7カ月、一生懸命頑張りたい」と締めくくった。

 乾杯のあいさつで、沖縄経済同友会の當眞嗣吉特別幹事は、「次もお願いします」と述べ、会場の笑いと拍手を誘った。(T)