11年世界の年金基金残高28兆ドル、過去最高を更新=調査
【東京 31日 ロイター】 タワーズワトソンのグローバル・ペンション・アセット・スタディーの調査によると、2011年の世界13カ国の主要年金市場における年金基金の総資産残高は前年比4%増の28兆ドルとなり、過去最高を記録した。
08年に年間で21%減少し、06年の水準まで落ち込んだ同残高だが、09年に前年比で17%増加し、以来増加傾向が続いている。01年に15兆ドルだった世界の年金基金の資産は、米ドル建てで年平均6%成長を達成してきた。
世界13カ国は、オーストラリア、カナダ、ブラジル、フランス、ドイツ、香港、アイルランド、日本、オランダ、南アフリカ、スイス、英国、米国。なかでも米国は世界最大の年金市場で、13カ国の資産総額の59%を占有。日本は12%、英国が9%を占めた。
過去10年の年平均成長率(現地通貨換算)が最も高いのはブラジルで14%。次いで南アフリカ13%、香港10%、オーストラリア9%と続いた。一方、最も低いのが日本でマイナス1%、次いでフランスが1%、スイスとアイルランドがそれぞれ4%だった。
また対実質国内総生産(GDP)でみた年金資産の割合が最も高い国はオランダで133%、次いでスイス115%、米国107%、英国101%となった。2001年との対比では13カ国中12カ国が上昇しており、落ち込んだのは日本のみだった。日本は対01年比マイナス1%となった。
世界の年金資産のうち、確定拠出(DC)が占める割合は2000年の35%から11年は43%にまで上昇した。主要7カ国で最もDC資産比率が高いのはオーストラリアで81%、確定給付(DB)は19%となっている。DBよりもDCの資産の割合が多い国は米国、オーストラリア、スイス。一方で、日本およびカナダはほぼDBが100%を占めた。
主要7カ国(オーストラリア、カナダ、日本、オランダ、スイス、英国、米国)のアセット・アロケーションをみると、過去16年間で株式へのアロケーションが8%低下し、全体で41%となった。債券へのアロケーションは3%の低下で、37%となった。
その一方で、その他の資産クラス(不動産、ヘッジファンド、プライベート・エクイティー、コモディティー)へのアロケーションは95年以降15%上昇し20%となった。過去10年間、ほとんどの国でオルタナティブ資産へのウエートが増え、日本は2%から6%に増加した。最も増加したのは米国で5%から25%。他にもスイスが9%から28%、オランダが1%から14%、オーストラリアが14%から24%になるなど、軒並み増加した。
(ロイターニュース 岩崎 成子)
2012/01/31 14:10
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