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世界最大級の鉄鉱石鉱床を発見か―ブラジル

 【サンパウロ綾村悟】ブラジル中西部のマットグロッソ州政府は1日、ボリビアとの国境近くで世界最大規模の鉄鉱石鉱床を発見したと発表した。推定埋蔵量は110億トン以上とされ、開発が可能になれば世界最大の鉱山が誕生することになる。

 同州政府のペドロ・ナダフ秘書官は「(ブラジル最大の)カラジャス鉱山を超える可能性もある」(同秘書官)と言明したが、州政府、連邦政府共に鉱床が商業的に開発可能かどうかは現時点では不明としており、事業化の見通しが立つには3年から5年が必要だとしている。

 資源関連の専門家らは「同鉱床の商業化が実現すれば、世界の鉄鉱石市場に与える影響は大きい」などとし、ブラジル政府も、現職のルラ大統領が鉄鉱石の輸出だけでなく、鉄鉱の国内生産にも国力増大の源泉として注力していることから、今回の鉱床発見には国内外の注目が集まっている。

 ただし、同鉱床はボリビアとの国境に近いブラジルの奥地に位置していることから、現時点では鉄道網の不備など廉価な運搬手段にかけること、さらにカラジャス鉱山に比べて低い鉄鉱石中の鉄分含有量などから(カラジャス鉱山の鉄分含有量は67%、発見された鉱床の鉄分含有量は41%)、同鉱床の商業化にはハードルも。

 一方、鉱床が発見された地域では4億トン以上のリン酸の鉱床も同時に発見された。マットグロッソ州はブラジル有数の大豆(穀物)生産地としても知られており、リン酸は肥料原料として活用される見通し。

 これまでに知られている世界最大の鉄鉱石鉱山は、ブラジルの資源大手ヴァーレ(鉄鉱世界最大手)が保有する同国パラ州のカラジャス鉱山。同鉱山の確認・推定埋蔵量は71億トンで世界最大とされる。なお、今回発見された鉄鉱石鉱床の利権は、ブラジルの銀行家が保有する鉱山開発会社(GME4・GLOBAL MINE EXPLORATION)が有している。

 近年、ブラジルの鉄鉱石のメインバイヤーは中国が占めており、同国の資源開発会社は昨年ブラジル有数のコルンバ鉱山でも投資計画を立てていた。今回の鉄鉱石鉱床発見には中国をはじめとする各国の資源会社が注視している。

2010/9/4 23:22

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