ブラジルとコロンビアが2国間協定に調印
【サンパウロ綾村悟】ブラジルの首都ブラジリアで1日、コロンビアのサントス大統領とブラジルのルラ大統領が会談し、国境地域の開発や経済・治安協力などを含む8分野で2国間協力に合意、調印した。
先月7日に就任したコロンビアのサントス大統領にとって、ブラジルは初の外遊先。両首脳は、2国間の経済開発に加えて、南米の地域統合問題やテロ・麻薬対策などに関して協議を行ったという。
協議の中で、ブラジルのルラ大統領は、コロンビアで長年の問題となってきた極左ゲリラと政府間の内戦に関して言明、「ブラジルはコロンビア革命軍(FARC)とコロンビア政府の和平作業に協力する準備がある」「内政干渉は行わない」などと提案した。また、ルラ大統領は大統領主催の昼食会の席で「テロ行為が政治の道具や政争の種となるべきではない」と断言、国内の極左ゲリラに対して厳しい姿勢を取っているサントス政権を支持した。
サントス大統領は同日、ルラ大統領の後継候補として今年10月の大統領選挙に出馬しているルセフ元官房長官(労働党・PT)とも会談、ルセフ候補は極左ゲリラ対策などでコロンビアの支援を行うと約束した。ルセフ候補は現在、大統領選挙の世論調査で過半数を超える支持を得ており、次期政権の座に最も近い位置にいる。
サントス大統領は、昼食時のスピーチにおいて「ラテン・アメリカの時代が到来した」と言明、「経済繁栄を実現して貧困と格差をなくすという共通のゴールを目指そう」と呼びかけた。同大統領が、初の外遊先として新米派のコロンビアと反米左派ベネズエラの仲裁役などを引き受けてきたブラジルを選んだことは、地域重視を打ち出しているサントス政権の外交方針を示したと言えよう。
2010/9/3 0:34
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