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レバノン首相、シリアに「真実で戦略的関係」を促す

 【カイロ鈴木眞吉】レバノンのハリリ首相は19日、シリアの首都ダマスカスを訪問し、アサド・シリア大統領と会談、「両国は真実で戦略的な関係を確立する必要がある」と強調した。

 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが20日、報じた。

 ハリリ首相にすれば、「父親のハリリ元首相がシリア側によって暗殺された」との個人的感情を押し殺し、「レバノン首相」という公人・政治家として今回の訪問を決断、過去5年に渡る両国の「冷たい関係」を好転させる決意を表明したものと見られる。

 関係筋によれば、会談は「フランクで建設的」だったという。

 両国関係は、2005年2月のハリリ元首相暗殺事件発生を契機に危機的に悪化、29年間実質レバノンを支配したシリア軍が同年4月に撤退した。ハリリ首相は事件以降、アサド政権との公的接触を絶ってきた。

 しかし、一方で対イスラエル問題を抱えるレバノンにとって、隣国としてのシリアとは友好関係を維持する以外に選択肢はないとの思惑が今回の訪問を決断させたものと見られる。挙国一致内閣の一角を占める野党の親シリア勢力への配慮も大きな要素だったと見られる。

 アサド大統領の顧問、ブサイナ・シャーバー氏は、「ハリリ首相は、父親が(シリアによって)殺害されたとの個人的怨念をいったん置いたがゆえに、彼はここにいる」と語り、公人としてシリア訪問を決断したとの見方を示した。

 レバノン国民の中には、同訪問にショックを受け、失望を表明する人々も多数いるとされるものの、国家の治安の観点からシリアとの友好関係の重要性を優先させた形だ。

2009/12/20 21:38

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