オバマ氏優位で4日投票―米大統領選
土壇場の逆転目指すマケイン氏
【ワシントン2日早川俊行】今後4年間の米国の舵取りを担う指導者を選ぶ大統領選は4日、投票日を迎える。米史上初の黒人大統領を目指す民主党のバラク・オバマ上院議員(47)は、金融危機とそれに伴う経済状況の悪化をきっかけに急速に広がった政権交代機運を追い風にして優位を保っている。一方、劣勢の共和党ジョン・マケイン上院議員(72)は、土壇場での逆転を目指し、激戦州を中心に直前まで精力的な選挙運動を展開する予定だ。
選挙戦は当初、最終盤までもつれるとの見方が強かったが、オバマ氏有利の流れをもたらしたのが9月中旬に深刻化した金融危機だ。ブッシュ共和党政権の経済運営に批判が集中し、政権交代による「変革」を訴えるオバマ氏が大幅に支持率を伸ばした。
反撃の糸口を思うようにつかめなかったマケイン氏だが、オバマ氏が税制案をめぐって「富の分配」が必要だと語ったことに対し、「社会主義だ」と痛烈な批判を展開。オバマ氏が極めてリベラルな政治思想の持ち主であることを最後まで訴え続ける構えだ。
政治情報サイト、リアル・クリア・ポリティクスが集計した1日時点の主要世論調査の平均支持率は、オバマ氏が50・4%で、43・6%のマケイン氏を6・8ポイントリードしている。
州別に見ても、オバマ氏は2004年の大統領選で民主党のジョン・ケリー候補が勝利したすべての州でリードしているほか、ブッシュ大統領が制したオハイオ、バージニア、アイオワ、コロラド、ネバダ、ニューメキシコの各州でも優勢だ。共和党の強固な地盤であるノースカロライナ、インディアナ、ノースダコタなどでも接戦に持ち込んでいる。
各州に割り当てられた選挙人合計538人のうち、過半数の270人を獲得した候補が勝者となるが、ブッシュ大統領の選挙ブレーンだったカール・ローブ氏の10月29日時点の分析では、オバマ氏が獲得濃厚な選挙人は311人で、マケイン氏は157人、未定が70人となっている。
選挙運動の締めくくりとなる投票日前日の3日は、オバマ氏が3州で遊説するのに対し、マケイン氏は8州を訪問する予定。マケイン氏はオバマ氏以上に精力的な選挙運動をこなし、最後まであきらめない姿勢をアピールする考えだ。
一方、大統領選と同時に行われる連邦議会の上下両院選挙でも、民主党が躍進する見通し。上院(定数100)での民主党の現有議席は過半数をわずかに上回る51(民主党系無所属2人を含む)だが、選挙専門家チャーリー・クック氏の分析によると、大台の60議席に到達する可能性があるという。下院(定数435)でも、民主党は現有の235議席から上積みすることが確実視されている。
2008/11/2 15:58