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マケイン氏、オバマ氏のリベラルな政治姿勢を攻撃

米大統領選第3回テレビ討論会

終始攻勢も決定打を奪えず

 【ワシントン15日早川俊行】米共和党の大統領候補ジョン・マケイン上院議員は15日に行われた第3回テレビ討論会で、民主党候補バラク・オバマ上院議員の経済政策を「背後にある前提は階級闘争だ」と批判するなど、リベラル色の強いオバマ氏の政治姿勢を痛烈に攻撃した。深刻な金融危機の影響でオバマ氏が支持率を大幅に伸ばす中、マケイン氏が攻勢に打って出た格好だが、流れを変えるような決定打は奪えなかった。

 両候補が直接向き合い、舌戦を繰り広げるテレビ討論会は今回が最後。窮地に立つマケイン氏にとって形勢を逆転する数少ないチャンスだけに、過去2回のテレビ討論会以上に攻撃的な姿勢に徹した。

 マケイン氏はオバマ氏がイリノイ州議会議員時代、妊娠中絶手術の過程で死亡しなかった胎児を保護する法案に反対したことなどを挙げ、「過激な中絶賛成派だ」と批判。また、ベトナム戦争当時、過激派組織の指導者だったウィリアム・エアーズ・イリノイ大教授とのつながりや、有権者登録の不正行為で問題になっている民主党寄りの民間団体「即時改革のためのコミュニティー組織協会」(ACORN)との関係を問いただした。

 特に、マケイン氏が攻撃材料として積極的に用いたのが、今週オハイオ州で選挙運動を行ったオバマ氏と同州の配管工ジョー・ウルツェルバッカーさんが交わした会話だ。小さな会社の買収を検討しているウルツェルバッカーさんがオバマ氏の税制改革について増税の懸念を示したところ、オバマ氏は低所得者への「富の分配」が必要との考えを示した。マケイン氏は討論会でこの発言を問題視し、「言い換えれば、ジョーの金を取り上げて、オバマ氏に渡し、それを分配するということだ。オバマ氏の政策の背後にある前提は階級闘争だ」と痛烈な批判を展開した。

 マケイン氏はオバマ氏のリベラルな政策を攻撃することで、同氏の偏った政治思想を浮き彫りにすることを狙ったものの、オバマ氏の冷静な返答にかわされ、思うように得点を稼ぐことができなかった。CNNテレビが討論会直後に実施した緊急世論調査によると、58%がオバマ氏優勢と回答し、マケイン氏優勢は31%にとどまった。

 11月4日の投票日まで3週間を切る中、テレビ討論会を劣勢挽回につなげられなかったマケイン氏の立場は一層厳しいものとなりそうだ。

2008/10/16 17:40

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