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ペイリン氏、“善戦”でイメージ修復―副大統領候補テレビ討論会

イラク、金融めぐり応酬

 【ワシントン2日早川俊行】米大統領選挙の副大統領候補によるテレビ討論会が2日夜(日本時間3日午前)、ミズーリ州セントルイスのワシントン大学で開催され、共和党のサラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)と民主党のジョゼフ・バイデン上院議員(65)がイラク戦争や金融危機、外交、エネルギーなどをめぐり、舌戦を繰り広げた。

 イラク戦争では、ペイリン氏は民主党大統領候補のバラク・オバマ上院議員(47)が掲げる早期撤退案を「降伏の白旗だ」と痛烈に批判。「われわれは勝利に近づいている。今、イラクから撤退するのは滑稽だ」と主張するとともに、オバマ氏がイラク戦費法に反対したことを繰り返し攻撃した。

 これに対し、バイデン氏は共和党大統領候補のジョン・マケイン上院議員(72)が撤退期限の設定に反対したことを非難した上で、「戦争終結はマケイン氏の視野にない。われわれは戦争を終結させる。これが根本的な違いだ」と主張した。

 外交政策では、オバマ氏がイランやキューバ、北朝鮮など敵対国首脳と無条件で会談する意向を示したことについて、ペイリン氏は「ナイーブ、乏しい判断力という域を超えて、完全に危険だ」と酷評。北朝鮮やイランの核開発を阻止するには、経済制裁を強化すべきとの認識を示した。これに対し、バイデン氏は逆に、敵対国との交渉に消極姿勢を示すマケイン氏を攻撃した。

 一方、金融危機については、バイデン氏はマケイン氏が支持した規制緩和が「ウォール街を野放しにした」と指摘、深刻な危機を引き起こす要因をつくったのは共和党であるとの見方を示した。一方、ペイリン氏はマケイン氏が金融危機への対応を優先し、選挙運動を一時休止して超党派努力を続けたことを称賛した。

 討論会は、全米の注目を集めるペイリン氏が大ベテランのバイデン氏を相手にどう渡り合うのか、副大統領候補討論会としては異例の関心を集めた。ペイリン氏は先週放送されたCBSテレビとのインタビューで不明確な回答をし、副大統領としての資質を疑問視する声が噴出していたが、討論会で“善戦”したことで、「傷ついたイメージを修復したようだ」(ワシントン・ポスト紙)との見方が出ている。

 副大統領候補討論会は今回のみ。マケイン、オバマ両氏による第2回大統領候補テレビ討論会は7日にテネシー州で、第3回は15日にニューヨーク州でそれぞれ開催される。

2008/10/3 18:05

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