クリントン氏が3州で勝利、瀬戸際で踏みとどまる―米大統領選
民主の争い、長期化の見通し
共和はマケイン氏の指名確定
【ワシントン5日早川俊行】米大統領選の党候補指名獲得レースは4日、オハイオ、テキサス、ロードアイランド、バーモントの4州で予備選が行われた。民主党では、2月5日のスーパーチューズデー後、バラク・オバマ上院議員(46)に9連敗していたヒラリー・クリントン上院議員(60)がオハイオ、テキサス、ロードアイランドの3州で勝利し、指名争いに瀬戸際で踏みとどまった。一方、共和党は、4州すべてで勝利したジョン・マケイン上院議員(71)の獲得代議員数が過半数の1191人を突破し、マケイン氏の指名獲得が確定した。
民主党の争いで注目を集めたのは、大票田のオハイオ、テキサス両州。オハイオ州の得票率はクリントン氏が54%、オバマ氏が44%。テキサス州はクリントン氏が51%、オバマ氏が48%。
ブルーカラーの有権者が多いオハイオ州とヒスパニック(中南米系)が人口の3分の1以上を占めるテキサス州はクリントン氏の「牙城」であり、同氏にとって絶対に落とせない州だった。党内で選挙戦からの撤退を求める声が出始める中、オハイオ州で10ポイントの差を付けて勝利したことは、選挙戦継続の正当性を示す上で大きな意味を持つ。
4日夜、同州コロンバスで演説したクリントン氏は「近代の歴史でオハイオ州予備選を勝利せずに大統領になった候補はいない」と強調し、選挙戦継続に強い意欲を示した。
ただ、テキサス州は代議員126人を予備選、67人を党員集会でそれぞれ決める2段階方式を採用。クリントン氏は予備選を接戦の末、制したが、党員集会は開票率36%の段階でオバマ氏がリードしており、同州の予備選勝利は大きなアドバンテージにならない見通しだ。
また、獲得代議員数ではオバマ氏が依然大きくリードしており、クリントン氏が今後の予備選・党員集会で逆転するのは容易でない状況だ。
今回の結果を受け、民主党の指名争いはさらに長期化する見通しが強まった。党内で11月の本選に向けた準備が遅れることを危惧する見方が強まることが予想される。
一方、共和党は、マケイン氏が四州すべてでマイク・ハッカビー前アーカンソー州知事(52)に大差をつけて勝利。CNNテレビによると、マケイン氏の獲得代議員数は過半数を上回る1226人に達した。指名獲得が確定したことを受け、同氏は今後、本選に向けて挙党一致態勢の構築を急ぐ。
4日夜、テキサス州ダラスで演説したマケイン氏は「私が大統領に選ばれることがこの国にとって一番の利益であることを米国民に訴えるため、最も重要な選挙運動を始めていく」と述べ、本選の準備に着手することを宣言した。
マケイン氏は9月の共和党大会で大統領候補として正式に選出される。
2008/3/5 19:38