「3カ国」で終戦宣言…背後に米中の覇権争い?
ブッシュ大統領提案、中国は警戒
【ソウル7日上田勇実】2日から4日まで平壌で開かれた第2回南北首脳会談の共同宣言で、韓半島の平和体制に向けた終戦宣言を「直接関連する3カ国または4カ国」で行うと表現したことをめぐり、韓半島への影響力行使を目論む米国と中国の覇権争いが浮かび上がっている。
韓国青瓦台(大統領府)の千皓宣報道官は7日、この問題について韓国記者団に対し、「ブッシュ米大統領が最初に自分自身と盧武鉉大統領、金正日総書記の3者に言及したため、3者という言葉が出てきた。ここに中国を含めれば4者になり得るというもの」と述べ、先月シドニーでの米韓首脳会談の際にブッシュ大統領から出された案であることを明らかにした。
米国発の“中国抜き”には、北朝鮮の核問題で外交成果を急ぎ、韓半島の平和体制に向けた議論でも主導権を握ることで、経済分野を中心に北朝鮮に対する影響力を強める中国を牽制(けんせい)する米国の思惑がありそうだ。
これに対し中国は、寧賦魁・駐韓大使が五日、「4者も南北双方が合意したもの。中国は休戦協定を平和協定に変える過程で建設的役割を果たすだろう」と語り、“中国抜き”の動きに釘を刺した。
そもそも金総書記の中国嫌いは有名だが、首脳会談に同行した金根植・慶南大学教授は「金総書記は中国排除に関心があると聞いた」と語っており、青瓦台も「3カ国」が北朝鮮側の意向を反映させたものであることを認めている。
米朝主導で平和体制問題が進展することに、中国が警戒感を抱いている可能性は十分あるといえよう。
韓半島は韓国動乱(1950―53年)の際に南北分断が決定的となり、米国をはじめとする国連軍と北朝鮮、中国との間で休戦協定が結ばれて以来、現在にまで至る。
2007/10/7 18:40