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キリンHD12年12月期は営業増益見通し、中計目標には未達


2月10日、キリンホールディングスは、2012年12月期の連結営業利益が前年比13.4%増の1620億円になるとの見通しを発表した。写真は昨年8月撮影(2012年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [拡大]
 【東京 10日 ロイター】 キリンホールディングス<2503.T>は10日、2012年12月期の連結営業利益が前年比13.4%増の1620億円になるとの見通しを発表した。ビール系飲料(ビール、発泡酒、新ジャンル)の販売数量を前年比2%増で計画するなど、主力の国内酒類事業で増収を図るほか、海外事業でも豪州事業の構造改革やブラジル事業の貢献を見込んでいる。

 トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト6人が過去90日間に出した営業利益予測平均値は1491億円で、会社計画はこれを上回った。

 連結売上高は前年比7.6%増の2兆2300億円を見込む。当期利益は前年の74億円から480億円に大幅に改善する。2012年は現行の中期経営計画の最終年度で、収益性向上に向けた施策を進め、グループ全体で企業構造改革を推進するとともに、ブランド力や営業力の強化などを通じ、売り上げの反転・拡大を進める方針としている。

 ただ、計画数値を達成しても、12年12月期を最終年度とする中期計画には未達となる。三宅占二社長は会見で「売上高や営業利益目標は下回っているが、酒税抜き・のれん償却前の営業利益率やのれん償却前のROE、売上高海外比率は目標を達成できる水準にある。国際化、質的拡大は着実に進展している」とした。

 M&Aなどの投資については「既存事業とシナジー創出が可能な事業投資は検討する」としながらも「大きな成長投資案件は一段落している」と述べた。今期は「これまでの布石や投資の成果を出していく年にしたい」と強調。このため、11年12月末で1.25倍となっているD/Eレシオも「早期に1倍に向けて改善したい」と述べた。

 11年12月期は前年比4.9%減収、同5.8%営業減益となった。国内酒類事業が東日本大震災による影響を受けたほか、海外の酒類・飲料事業で厳しい事業環境が継続し、売上高、利益とも減少した。さらに、投資有価証券評価損や震災関連損失などの計上により、当期利益は前年比35%減と落ち込んだ。

 同社は、1月31日に営業利益予想を1440億円から1430億円に下方修正していた。

 (ロイターニュース 清水 律子;編集 田中 志保)

2012/02/10 19:22

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