東京外為市場・正午=ドル90円前半、海外市場での下げが一服
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
正午現在 90.19/20 1.3539/41 122.11/14
午前9時現在 90.15/19 1.3522/26 121.90/97
NY17時現在 90.21/23 1.3508/13 121.82/93
【東京 24日 ロイター】 正午のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べてほぼ同水準の90円前半で推移している。ドル/円、ユーロ/ドル、クロス円とも海外市場での下げが一服し、小幅切り返す動きになった。米セントルイス地区連銀のブラード総裁発言などから早期の米利上げ期待が後退しており、低金利政策長期化を表明すると予想されているきょうのバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言は新たな材料にはなりにくくなっている。
ドル/円は下げ一服。海外市場では前日発表されたコンファレンス・ボード(CB)の2月の消費者信頼感指数が10カ月ぶりの低水準に落ち込んだことからリスク回避的な動きが出て、ドル/円、ユーロ/ドル、クロス円が全般に売られたが、東京市場に入ると下げ渋って小幅切り返した。
ただ「消費者信頼感指数が本質ではない。前週末の米公定歩合引き上げでドル/円などが急上昇したあと、一連の地区連銀総裁発言を受けて早期の米利上げ観測がはく落したことで反動が起きた。その反動にも行き過ぎ感があったことできょうの東京市場で反動の反動が起きているだけ。しっかりしたテーマがあって動いているわけではない」(国内金融機関)との見方が出ている。
海外市場では89.92円まで売られて1週間ぶりに90円を割り込んだドル/円は、東京市場では下げ渋って90円前半でレンジ取引になった。ただ、一時のレンジ切り上げ観測が後退して90円割れへの違和感は薄れているという。上抜けが期待された200日移動平均線(90.20円)や一目均衡表のクモ(上限は91.68円)のレジスタンスがあらためて意識されている。
米株安を受けたアジア株への懸念から、朝方はクロス円が121.75円まで弱含む場面がみられたが、投信設定をサポートに122円前半に切り返した。「きょう設定の野村新エマージング債券投信の売れ行きが好調とみられ、円売り観測が支えになっているようだ。ただ、取引の中心は短期筋。米公定歩合引き上げで構築したロングの投げが一巡し、仕切り直しに入っている」(国内金融機関)という。
<セントルイス地区連銀総裁発言で早期の米利上げ期待が沈静化>
米セントルイス地区連銀のブラード総裁が、低金利政策の時間軸に関する「長期間」との文言について「6カ月との解釈が可能」とコメント。「秋に経済に関するデータがさらにでた時点で、将来の措置を検討できる」と語った。市場では「金融政策の目線が届くのが6カ月先までで、その先は改めて考えるということだろう。公定歩合引き上げ前の低金利政策長期化という見方を変える必要はない」(住友信託銀行マーケット・ストラテジスト、瀬良礼子氏)と受け止められた。
「公定歩合は名目的な金利でFF金利とは政策のなかでの位置づけが違う。公定歩合引き上げでFF金利の引き上げまで想定した市場の反応が行き過ぎだった。当局は、金利感の変動による長期金利の4%乗せは景気回復を阻害しかねないため阻止したいところだろう」(国内銀行)との見方が出ていた。
米連邦準備理事会(FRB)が23日公表した公定歩合に関する1月25日の会議の議事録から、カンザスシティー地区連銀のホーニグ総裁とセントルイス地区連銀のブラード総裁が1月中旬から公定歩合の引き上げを強く推していたことが明らかになったため、ブラード総裁のコメントは注目されていた。
<米FRB議長のハト派発言観測の織り込み進む>
市場では、次の材料として米公定歩合引き上げを受けたきょうのバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が注目されており「低金利政策を継続するというこれまでのスタンスを維持するだろう」(国内銀行)と予想されている。
ただ、米セントルイス地区連銀のブラード総裁などこれまで一連の地区連銀総裁発言を受けて早期の利上げ期待が後退しているため「バーナンキ議長が引き続きハト派的な発言をすればドルが売られる可能性はあるが、すでに利上げ期待が後退しているためインパクトは限られる。(想定レンジ下限である)88円に向けて大きく動くことはない」(住友信託銀行、瀬良氏)との声が出ている。
(ロイター日本語ニュース 松平陽子)
2010/02/24 12:51
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