トヨタが総花戦略を転換、地域ごとに商品絞り込み

6月25日、トヨタ自動の豊田新社長は、世界各地で全ラインアップをそろえてきた従来の総花戦略を転換する方針を明らかに。写真はトヨタ車のエンブレム。2月に都内で撮影(2009年 ロイター) [拡大]
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【東京 25日 ロイター】 トヨタ自動車<7203.T>の豊田章男新社長は25日、就任後初めて会見し、世界各地で全ラインアップをそろえてきた従来の総花戦略を転換し、地域ごとの需要に合った自動車を投入していく方針を明らかにした。
また、2年連続で赤字を見込んでいる業績について、2011年3月期に黒字転換を目指す考えを示した。
豊田社長は、2003年ごろから始まったトヨタの急成長に言及。「世界の顧客のニーズに応えるため、ビジネスを拡大すること自体は決して間違いではなかったが、そのやり方や働き方などの点でトヨタの強みが発揮できていなかった」と語った。その上で「攻めるべき分野と退く分野を見定め、リソースを重点配置する。これまではあらゆる地域でフルラインアップを基本に商品戦略を考えていたが、今後は地域ごとに必要十分なラインアップにしていく」と述べた。
同社は新体制発足に伴い、5人いる副社長のうち4人に各地域の責任を割り振る。これまでは、副社長だった豊田氏が国内外を統括していたが、責任をより細分化することで「商品ラインアップを地域中心のものに大きくかじを切る」(豊田社長)。
また、豊田社長は2年連続の赤字を見込んでいることについて「税を納めるという最低限の務めすらできない状態。本当に悔しい思いでいっぱいだ」と語った。その上で「2年ほど厳しい環境が続くと思うが、1期でも早く利益を出して納税するのが私の第一の仕事。3期連続の赤字を回避するため、できる限りの手を打つ」と述べた。
8500億円の営業赤字を見込む今年度は8000億円のコスト削減を計画しているが、さらに上積みを図る考え。前体制の代表取締役9人は、月額報酬の一部を自主返納する。豊田社長は今年7月から1年間、月額報酬の3割を返納するという。
(ロイターニュース 久保 信博記者)
2009/06/25 18:13