7月末国内公募投信残高は-3.6%の78.9兆円=投信協会
【東京 13日 ロイター】 投資信託協会によると、7月末の国内公募投信の純資産残高は前月比3.6%減の78兆9921億円となり、2006年7月以来の資産減となった。機関投資家によるETFの解約増や短期の運用資金であるMRFの解約が増えたことに加え、内外株式の下落による評価減が響いた。統計上は資産減となっているが、投信協会では「投信への資金の流れが変わったわけではない。従来の傾向は続いている」としている。
公募投信残高の約8割(83%)を占める株式投信の残高は前月比3.9%減の65兆2328億円。昨年6月以来14カ月ぶりの減少となり、連続過去最高記録の更新は13カ月連続で途切れた。
6月に一時的に設定が膨らんだETFは、7月には一転して解約が相次ぎ、株式投信の解約額は従来の株投の解約額と合わせて3兆円を超える過去最高額を記録。加えて内外株式の下落が響き、2兆7000億円を超える運用減が出たことで株式投信残高にはダブルパンチとなった。しかし、残高は大きく減らしたものの03年8月から続いている株式投信への資金純流入は、7月もETFの解約を飲み込んだ上で、かろうじて798億円の純流入を確保した。
7月は東証株価指数(TOPIX)が前月比マイナス3.9%、日経平均株価がマイナス4.9%となり、月次ベースで年初来最大の下げを記録した。
一方、追加型株式投信を商品分類別にみると、海外資産に投資する国際株式型への流入額は5087億円となり、同統計と取り始めた05年1月以来、過去最高の設定額を記録。ファンド・オブ・ファンズ(設定額8756億円)と合わせ、高水準の資金流入が続いている。「国際株式型のなかでも一般型といわれるグローバルに広く投資するタイプの設定が好調」(投信協会の金子義昭副会長)という。
また、公社債投信では、「短期の運用資金として使われるMRF(マネー・リザーブ・ファンド)の動きが目立ったことで解約額が大きく出たが、MRFを除いた動きでは、目新しい動きはない」(同)という。MRFからの解約資金は変動利付き国債に流れたとの見方もある。
2007/08/13 15:56