国際帝石、原油高と円安で通期営業益予想を27%引き上げ
【東京 9日 ロイター】 国際石油開発帝石ホールディングス<1605.T>は9日、2008年3月期の連結業績を上方修正し、営業利益見通しを当初の4140億円から27%増の5290億円(前年比5.4%減)に引き上げた。原油高と円安が修正の理由。
上方修正した営業利益見込みは、ロイターエスティメーツにおける主要アナリスト12人の予測平均値5616億円を下回った。営業利益のほか、売上高見込みを前年比3.9%増の1兆0080億円(従来予想は8560億円)、純利益見込みを同27.3%減の1200億円(同960億円)にそれぞれ引き上げた。
同社は当初、2007年度の前提原油価を1バレル55ドル(北海ブレントベース)に設定。しかし、4―6月期にはブレント価格が68.67ドル、7月には75ドル台で推移する原油高騰に伴い、前提油価を07年7―9月期70ドルに、07年度下期60ドルに、通期64.67ドルにそれぞれ引き上げた。
また、想定為替レートは当初の1ドル110円(通期、下期)から、07年7―9月期と07年度下期で115円に修正した。同社は、国内外において原油と天然ガスを採掘するほか油・ガス田に権益を持ち、これらを主に国内で販売している。このため、想定原油価格が1バレル当たり1ドル上昇すると30億5000万円、円レートが米ドルに対し1円の円安となった場合は11億8000万円、純利益をそれぞれ押し上げると試算している。
会見した藤井睦久取締役は、今後の原油価格の動向について「いまのレベルは、(中東などの)政情不安や投機資金など特殊要因を反映している。60ドルくらいで落ち着いてもおかしくない」と述べた。上方修正した各利益予想が前年比ではマイナスになるのは、採掘権を持つ油ガス田での探鉱費用が前年に比べ380億円増えることなどが影響する。
併せて発表した07年4―6月連結業績は、売上高が前年同期比21.0%増の2698億円、営業利益が同23.1%増の1604億円、純利益が同49.6%増の385億円だった。原油と天然ガスの販売量が増えたことと、円安が増収増益に寄与した。
2007/08/09 16:37