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ロイター個人投資家調査:利上げでも株投資姿勢維持が57%


 7月31日、ロイター個人投資家7月調査によると、日銀が利上げを実施しても株式投資姿勢を変えないとの回答が57%と最多に。写真は東京で25日撮影(2007年 ロイター) [拡大]
 【東京 31日 ロイター】 ロイター個人投資家7月調査によると、仮に日銀が8─9月に0.25%程度の追加利上げを実施した場合、日本株への投資行動をどのようにするか聞いたところ、現状を「維持」との回答が57%と最も多く、「買い」が30%、「売り」が14%の順になった。

 円・外貨に対する投資行動については「維持」が48%、「円買い・外貨売り」が30%、「円売り・外貨買い」が22%という順になった。

 日本株への投資スタンスを示すロイター個人投資家DI(「強気」の割合から「弱気」の割合を引いて算出)はプラス30となり、前月から変化はなかった。業種別では、自動車、薬品・健康、建設・不動産などで悪化が目立った。

 調査に回答したのは、ロイターCO.JPの個人投資家向けメールマガジン購読者である全国の個人投資家836人(男性93%、女性7%)。調査期間は7月17日─20日。回答者の年齢層は20代が6%、30代が18%、40代が23%、50代が22%、60代以上が21%、70代以上が9%だった。

 <利上げの影響は織り込み済み>

 日銀による0.25%の利上げがあった場合、日本株に対する投資行動については「維持」が過半数を占めた。「維持」の回答者からは「利上げしたところで、日本の金利は他国に比べて低く、市場に影響はない」(30代男性)、「世界のお金の流れ、過剰流動性の状況に変化を及ぼさない」(60代男性)、「0.25%なら織り込済み」(70代男性)──など、影響は軽微とする見方が多かった。

 「買い」の回答数は「売り」の回答数を上回ったが、「買い」の回答者からは「世界基準でみれば日本株は割安」(30代男性)、「多くの参加者が売ると思うので、欲しい銘柄が少しバーゲンになる」(40代女性)、「着実に経済が上向いていることのあかしとなる」(50代男性)、「金融関連が活性化する」(30代男性)、「マイナス材料出尽くしとなる」(30代男性)──などの声があった。

 一方、「売り」の回答者からは「資金が預金に逃げる」(50代男性)、「企業業績が悪くなる」(60代男性)──などの声が聞かれた。

 日銀の利上げがあった場合、円・外貨に対する投資行動については「維持」が半数近くを占めた。「維持」の回答者からは「マーケットは織り込み済み」(40代男性)、「0.25%ではあまり影響ない」(40代男性)、「まだ諸外国との金利差が大き過ぎる」(50代男性)──などの指摘があった。

 「円買い・外貨売り」を選んだ回答者からは「これまでの反動から円高になる」(30代男性)、「キャリートレード巻き戻しに乗じて一時的に円高になる」(30代男性)との声があった。

 一方で「外貨買い・円売り」の回答者からは「絶対的な金利差は変わらない」(20代男性)、「景気回復は亀のペース」(50代男性)、「既に金利上昇は織り込み済み」(50代男性)──などの指摘が聞かれた。

 <日銀の政策説明、素人には分かりにくいとの声も>

 日銀が金融政策の説明などを市場に対して十分にしているかとの質問については、「十分にしている」との回答は16%にとどまった。「不十分である・どちらとも言えない」との回答は84%。「十分にしている」との回答は「70代以上」で22%と、比較的高かった。

 回答者からは「市場はある程度、日銀の行動を予測できている」(30代男性)、「急激に上げないが、徐々に上げていくという方針が分かる」(20代男性)、「市場は日銀の政策、行動を支持し続けている」(60代男性)、「金融はプロに説明するだけで十分」(50代男性)──などの声が聞かれた。

 一方、「不十分である・どちらとも言えない」との回答者からは「素人には分かりにくい話ばかりする」(50代女性)、「フォワードルッキング政策に変えたというが、内容が不明」(50代男性)、「利上げの判断基準がぶれている」(20代男性)、「新聞を読んでも意味が分からない」(50代女性)──などの指摘があった。

 <個人投資家DIはプラス30で前月比横ばい、自動車など悪化> 

 7月調査で個人投資家DIはプラス30となり、前月から変化はなかった。日本株に「強気」と回答したのは全体の65%、「弱気」は35%だった。年齢別にみると、「強気」割合は「60代」(71%)、「70代以上」(76%)で多かった。

 「強気」の回答者からは「外国人が買い越している」(40代男性)、「企業業績が良好」(40代男性)、「輸出の好調はまだ続く」(60代男性)、「円安」(30代男性)、「米国や欧州連合(EU)に対して日本の株価が相対的に安い」(50代男性)、「今後数年間の新興国の経済発展」(50代男性)、「北京オリンピックまでは中国需要が好影響となる」(70代男性)──などの理由が挙げられた。

 一方「弱気」の回答者からは「景気回復の実感がない。消費が低調」(30代男性)、「選挙で与党が負け、今の政策の維持に赤信号がともる」(50代男性)、「景気が上向いていると言いながら、上値は重い」(40代女性)、「個人投資家が減っている」(30代男性)、「米国景気・株価の先行きが不透明」(40代男性)──などの理由が聞かれた。

 業種ごとの投資姿勢(「強気」から「弱気」を引いたDI)を調べたところ、自動車(前月比14ポイント悪化)、薬品・健康(10ポイント悪化)、金融・保険(8ポイント悪化)、建設・不動産(16ポイント悪化)などで悪化が目立った。半面、IT(情報技術)・ハイテクは4ポイント改善した。

 「現在、投資したい/投資資金を増やしたい株」(複数回答)では、成長株、国際優良株、IPO(新規公開)銘柄などの人気が上昇し、割安株、小型株などの人気が低下した。

 <投資したい商品、外為証拠金が増加>

 「現在、投資しようとしている/投資金額を増やそうとしている金融商品」(複数回答)では、外国株式、株式投信、外為証拠金取引などの人気が上昇した。特に外為証拠金取引は21%と、2006年1月の調査開始以来、最高となった。

 一方、国内株式、預貯金などが低下。国内株式は61%と、調査開始以来最低の数字となった。

 株式投信を選択した個人投資家に、選好する国・地域(複数回答)を聞いたところ、日本、北米、アジアなどの人気が低下する一方、ブラジル、インドなどの人気が高まった。特にブラジルは26%と、調査開始以来最高となった。

 「現在、外為証拠金取引をしている、もしくは将来やりたいと思っているか」との質問に対して、38%が「はい」と回答、「いいえ」の回答が62%を占めた。先月は31%と69%となっており、同取引への関心が高まっている。 

 *ロイターCO.JPの個人投資家向けメールマガジン購読者は、年収500─799万円が32%と最も多く、1千万円以上が26%。会員が株式投資をする頻度は1カ月に1回が32%と最も多く、1週間に1回が22%となっている。

 今回の回答者の金融資産残高(除く不動産)は、500万円未満と500─999万円がともに21%で最も多かった。次いで1000─1999万円が19%、3000─4999万円が13%、2000─2999万円が12%、5000─9999万円が11%、1億円以上が3%だった。

2007/07/31 13:06

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