米証券各社、債券市場の混乱で収益拡大局面が終焉=サンフォード

7月30日、サンフォード・バーンスタインのアナリストは、最近の債券市場の混乱で、米証券会社の長期にわたる収益拡大局面が終わりを迎えているとの見方を示した。写真は6月、米NY証券取引所で撮影したトレーダー(2007年 ロイター) [拡大]
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【ニューヨーク 30日 ロイター】 サンフォード・バーンスタインのアナリスト、ブラッド・ハインツ氏は30日、最近の債券市場の混乱で、米証券会社の長期にわたる収益拡大局面が終わりを迎えているとの見方を示した。
米住宅市場の減速懸念で投資家は高リスク債券類に高いリターンを求め、企業買収に向けた資金調達が困難になっている。こうした動きで、ここ4年あまり収益を支援してきた買収やトレーディングが低迷する可能性があり、ゴールドマン・サックス<GS.N>、モルガン・スタンレー<MS.N>、リーマン・ブラザーズ<LEH.N>などの証券会社は、今後数カ月厳しい状況に直面する可能性がある。
ハインツ氏は、企業買収ピーク時に発行された証券類はより厳格になった投資家の基準に見合わない可能性があり、証券各社はそうした証券を抱え込む可能性があると指摘。レバレッジド・バイアウト資金のためのつなぎ融資の延期を余儀なくされる可能性があるとの見方を示した。
「推定では、5大証券会社は既に株主資本利益率(ROE)サイクルのピークに達しており、2008年にかけて業績は減速する」との見通しを示した。
同氏はゴールドマン、リーマン、モルガン・スタンレーの2007年の利益率は約2%ポイント低下、メリルリンチ<MER.N>は1%ポイント低下するとみている。債券トレーディングやレバレッジド・バイアウトの急減、モーゲージ関連資産に絡んだ損失など悪状況を想定した場合、ゴールドマンのROEは22%、モルガン・スタンレーは21%、メリルリンチは17.5%、ベアー・スターンズ<BSC.N>は11.2%にそれぞれ低下すると予想している。
ただ世界的には投資向け資金は依然潤沢であり、金融機関の財務状況は堅調で、依然リスク分散の提供が可能だと指摘。「市場は単にクレジットリスクのプライシングをし直しているにすぎず、信用危機があるわけではない」との見方を示した。
2007/07/31 7:38