ダヴィンチがテーオーシーのTOB価格引き上げ
【東京 27日 ロイター】 ダヴィンチアドバイザース<4314.OJ>は27日、テーオーシー<8841.T>への株式公開買い付け(TOB)の条件変更を発表した。買付価格を1100円から1308円に引き上げると同時に、TOBの成立条件としていた予定買い付け株数を、発行済み株式総数の50.001%から45.00%に引き下げ、TOBを成立しやすくした。
ダヴィンチは、目標とする買い付け株数の上限も7000万株から7900万株に引き上げた。これにより、テーオーシーの創業家である大谷家と筆頭株主、株式会社ニューオータニ以外の株主が応募してきても、できる限りの株を買い集められるようになる。ダヴィンチが上限いっぱい株を買い集めた場合、買収金額は1033億円になる。買付期間は7月18日までに据え置いた。
現時点で、有限会社大谷興産などテーオーシー社長の大谷卓男氏ら創業一続の共同保有者(16.61%)と、ニューオータニ12.67%)の持ち分の合計は29.28%。
テーオーシーの株価は、ダヴィンチのTOB開始後、ほぼ一貫して1100円を上回って推移してきた。ダヴィンチによるTOB価格引き上げをめぐる思惑などもあったとみられている。テーオーシーの大谷卓男社長が代表を務める有限会社は、TOB期間中に市場で自社株を買い増すなど、両社間の攻防が続いている。
テーオーシーをめぐっては、経営陣の賛同の下、当初1株800円でマネジメント・バイ・アウト(MBO=経営陣による自社買収)を試みたが、ダビンチによる1株1100円のTOBを受け、800円のMBOは失敗に終わった。
その後、大谷氏らは市場でテーオーシー株を買い増しているが、「ダビンチのTOBを阻止するには価格をさらに引き上げる対抗措置に出るしかない」(大手証券)との見方が根強い。
大谷家関係者の株式保有比率は30%に近づいている。仮に発行済み株式総数の3分の1超を取得することになる場合は、買付価格や期間などを決めてTOBを宣言しなければならず、市場で買い集められる株数もあと数パーセントしか残っていないことになる。
テーオーシーの27日終値は前営業日比44円高の1248円。
2007/06/27 19:31