米国債利回り上昇は世界的な現象の一部=米地区連銀総裁

6月13日、米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は、最近の米国債利回りの上昇およびイールドカーブのスティープ化は「世界的にみられる現象」の一部だとの見解を示した。写真は3月、ニューヨークで撮影(2007年 ロイター) [拡大]
|
【ダラス 13日 ロイター】 米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は13日、最近の米国債利回りの上昇およびイールドカーブのスティープ化は「世界的にみられる現象」の一部だとの見解を示した。当地での講演後、記者団に語った。
同総裁は「欧州でも日本でもイールドカーブはスティープ化している」と指摘した。
米国債利回りの上昇が、一部で指摘されているように、米連邦準備理事会(FRB)のインフレを抑制する任務を容易にするかとの質問に対し、同総裁は「インフレの高まりにつながる期待や潜在的な圧力に対応するという点で、われわれの任務は、市場で何が起こっているかにかかわらず、続くだろう」とし、直接的な回答を避けた。
FRB当局者の中で、最近の米国債利回りの上昇についてコメントしたのはフィッシャー総裁が初めて。
10年債利回りは12日、FRBのフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準である5.25%を上回った。
金融市場は、FRBが今月27―28日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くと予想している。ただ、最近までの年内利下げ観測は急速に後退し、年内利上げの確率をわずかに織り込み始めている。
フィッシャー総裁はまた、5月の米小売売上高について、その他の堅調な経済指標に続いて予想を上回る結果となったことから「心強い」との見方を示した。
総裁は「引き続き、経済は一部の悲観的な見方ほど弱くないとみている。経済が成長している限り、弱気になる話ではない」と述べた。
5月の米小売売上高は前月比1.4%増加し、2006年1月以来の高い伸びを記録。市場予想を大幅に上回った。
2007/06/14 9:48