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マスコミ論評        2000/6/02---サンプル (週1回金曜日発行)

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新聞・週刊誌・テレビ・機関紙 を検証する!
ご意見・ご感想をお寄せください。
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   ■---------------< 今週のメニュー >---------------■
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(◆は全文紹介)

◇…【機関紙】“屁理屈”で責任逃れ/「赤旗」 週刊朝日の報道認める、他
◇…【新 聞】大手各紙はFRBの微調整型金融運営に厳しい目を向けよ
◇…【新 聞】少年法改正に反対し続ける朝日の「客観的事実」とは何か
◇…【テレビ】森首相「神の国」発言に誰も触れたくなさそうだった日曜討論
◆…【週刊誌】商業主義がジャーナリズムを支配したらどうなるかと考えてし
       まう、現代・フライデーの凄絶写真
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全文を読むには、…→ http://www.worldtimes.co.jp/mem2/mas/main.html

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   ■---------------< 今週のマスコミ論評 >---------------■
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【機関紙】
   ・“屁理屈”で責任逃れ/「赤旗」 週刊朝日の報道認める
   ・「学会」の擁護が中心/「公明新聞」 民主党の批判に反発
   ・有事法制の認識欠く/「自由民主」 野中氏に真意聞く

「週刊朝日」(5/5・12合併号)で、都会議員が交通違反のもみ消しをやっ
ていたと報じられた共産党だが、「赤旗」(5・5)が調査結果を載せている。
[ http://www.worldtimes.co.jp/members/masmedia/mas200005/mr000521.htm ]

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【新 聞】
   大手各紙はFRBの微調整型金融運営に厳しい目を向けよ

 グリーンスパン議長率いる米連邦準備制度理事会(FRB)が先週十六日、
それまでの上げ幅〇・二五%の微調整型利上げから一歩脱却して〇・五%の利
上げを行った。この利上げの意味について各紙の論調を比べたが、性格をはっ
きり見抜いていると思われたのはやはり、日経だった。…
[ http://www.worldtimes.co.jp/members/masmedia/mas200005/mr000523.htm ]

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【新 聞】
   少年法改正に反対し続ける朝日の「客観的事実」とは何か

 五月に入って十七歳の少年の凶悪犯罪が続発し、少年法の改正論議が再び活発
になってきた。だが、同法改正案を審議する国会は時間切れで廃案になる見通し
だというから、その対応の鈍さに多くの国民は歯がゆさを募らせていよう。だが、
この期に及んでも朝日は少年法改正に反対だという。…
[ http://www.worldtimes.co.jp/members/masmedia/mas200005/mr000524.htm ]

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【テレビ】
   森首相「神の国」発言に誰も触れたくなさそうだった日曜討論

 森首相の「神の国」発言に関して、『NHK日曜討論』や『サンデープロジェ
クト』(テレビ朝日)に登場した亀井自民党政調会長は、この発言が国家神道の
復活を願うものだと理解することは、マスコミと野党の曲解だと反発していたが、
詭(き)弁としか感じられなかった。…
[ http://www.worldtimes.co.jp/members/masmedia/mas200005/mr000525.htm ]

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【週刊誌】商業主義がジャーナリズムを支配したらどうなるかと考えてしまう、
     現代・フライデーの凄絶写真
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♪新聞社系はのんびり
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 前々回、五月十二日付の本欄で、他の週刊誌より一週遅れの五月一日に「G
W合併」の5/13・20日号を出した「週刊現代」が、十七歳の少年による
「高速バス乗っ取り事件」に関する記事を掲載できるのは、どうあがいても五
月十五日に出る5・27日号。「八日からの週に出る号のため、即座に総力取
材に入ったであろう他誌が荒らした後に、どんなスクープや切り口が残ってい
るか、次号、すなわち27日号が出るのを首を長くして待っている」という意
味のことを申し上げた。

 だから当然、そのことから書き始めるべきなのだが、その前に、八日からの
週に出る号のため即座に総力取材に入ったのは出版社系の週刊誌だけで、全国
に支局網を持っているはずの新聞社系週刊誌の方は、案外のんびりしていたと
いう事実をご報告しておきたい。

 例えば、「週刊現代」がお休みのため、連休明けの八日キヨスクに出た一般
週刊誌三誌のうち、あの事件に触れたのは、「内幕ドキュメント/逃走300
q、逃走15時間半/バスジャックの『密室惨劇』『17歳少年と包丁』の書
かれざる過去」という見出しで、「母親が漏らしていた少年への危惧」を明ら
かにした「週刊ポスト」5・19日号だけ。「週刊朝日」5・19日号も、
「サンデー毎日」5・21日号も、一行も報じていない。

 そういえば、「週刊現代」5・27日号の「総力取材! 有力100社『夏
のボーナス』まさに天国と地獄」によると、朝日新聞社の四十歳の社員の平均
年収と平均賞与は、経営危機を報じられながらも、好況のアサヒビールを上回
る千二百万円と百六十万円。苦境の毎日までがお付き合いした理由はわからな
いが、朝日の殿様記者諸氏には、もはや、非常召集に応じ、現地にすっ飛ぶジ
ャーナリストとしての根性もなくなったとしか思えない。

 もっとも、同じ社から出ていても、「AERA」5・19日号が、同日発売
でありながら、「佐賀バスジャック/同級生の『予想』は的中した」という記
事を、目次を刷り直す時間もないまま、「この記事は都合で目次と異なります」
と断りを入れて、他の記事と差し替え掲載したのは見事であった。さすがは、
創刊時、「AERAは朝日新聞のライバル誌」と謳(うた)っていただけのこ
とはあると賞すべきか。

♪最初から意欲ナシ
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 ところで、問題の「週刊現代」5・27日号だが、先週の十日に発売された
一般週刊誌「文春」「新潮」「宝石」のいずれもが、この事件について十六ペ
ージ−六ページの大特集を組んでいたためだろう、愛知で起きたメッタ刺し事
件と二本立て特集五ページの中で、こっちの方は「取調官を振り回す『支離滅
裂な“自供”』」 と、二ページを充てただけ。「量多きが故尊からず」に違
いはないけれども、他誌に比して、新しい情報が出ているわけではないし、切
り口にしても易きについたと評していい。

 現に、二ページしかない記事の中で、記者氏が直接「話」を聞いたのは、
「全国紙社会部記者」一人と、「捜査関係者」二人。それに、「近所の人たち」
と「少年の自宅から一時間ほどのところに住む七十五歳の祖母」のわずか数名。

 時間的にいえば、五月十日に発売された文春、新潮、宝石よりも余裕があっ
たわけだから、もっと幅広い取材と、問題究明ができたはずなのだが、これで
は、「どうせ他社が荒らした後だから、ロクな材料は残っていないだろうが、
さりとて全く無視することにもいかず…」と、最初から意欲を欠いていたとし
か思えない。

 ところで、「週刊現代」はこの号で、実は大変な“スクープ”をやってのけ
ている。グラビアに四ページも使って掲載した「衝撃スクープ/これが真実だ!
 東海村事故被曝死者の凄絶『放射線熱傷』写真」である。

♪講談社の「見解」は?
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 「わが国最悪の原子力事故となった東海村臨海事故。数多い被害者の中でも、
最至近距離で放射線を浴びた二人が命を落とした。JCO社員、大内久氏と、
篠原理人氏である。本誌は、その篠原氏の過酷な闘病生活と、被害状況を克明
にものがたる写真を入手した。事故の重大性に鑑み、このかつてない惨事をけ
っして風化させないために、衝撃の写真を公開する」と、リードがついていて、
一ページ目が「救急治療のために入院した国立水戸病院から、臍帯(さいたい)
血移植のため東大医科研究所付属病院に転院する篠原氏の写真」。幸い、この
写真では、篠原氏の全身は白い保護装置に覆われていて見ることができないが、
三ページ目の写真は、篠原氏が亡くなった四月二十七日、都内で開かれた「第
三回日本臨床救急医学会総会」で、プロジェクターで映された「S氏」の治療
写真。顔面五枚、上肢五枚、下腿五枚、計十五枚である。治療の各段階を時系
列に並べたスライド写真で、ご家族ならずとも、見るに忍びないが、学会で映
写される段階で、「S氏」が「篠原氏」であることが報告されたと記されてい
るから、編集部が、篠原氏の医学的写真を公表することが「善」であると確信
していたことは確かだろう。

 が、同誌が発表されて四日後の五月十九日に出た同じ講談社の写真週刊誌
「フライデー」6・2日号が、故小渕恵三前首相の集中治療室内の「病床写真」
を掲載したことについて、たとえ公人であろうと、ここまでやるのは「人権侵
害、あしき商業主義」と非難する声が上がっている(産経5・20)。まして、
公人ではない篠原氏においてをや、である。

 まさか「週刊現代」に、バスジャック事件で出遅れたマイナスを、この凄ま
じい篠原氏の写真でプラスに転じようという魂胆があったわけではないのだろ
うが、つけようと思えば、理屈はどのようにもつけられるものである。「週刊
現代」「フライデー」を問わず、講談社の編集者諸氏は、この際、商業主義が
ジャーナリズムを支配した結果について、改めて考え直してみられる必要があ
るのではないか。
(土田 隆)

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