米仏の個人主義の違い
日本から来た人から、時々「フランス人は、個人主義者でしょ?」と言われることがある。確かに私を含め、日本人が逆立ちしてもフランス人のような個人主義者になることはできないと感じることは少なくない。
例えば、家族の夕食の席での会話も日本とは大きな違いがある。子供がその日あった出来事について、一生懸命話していると、日本の親なら、なるべく関心を持って聞こうと努める。ところがフランス人の親たちは、子供の話が途切れるのを待つやいなや、まったく関係のない自分の一日の出来事を話しだしたりすることがよくある。
ビジネスの会議の席上でも、隣の人と同じ意見しか言えない人間は、参加しなくてもいいという考えがある。それぞれ異なった意見を言い合うのが会議と考えているからだ。しかし、フランス人とアメリカ人の個人主義は相当違うように見受けられる。というのもフランス人はアメリカ人ほど独立心が強くないからだ。
フランス人の友人、アンドレはアメリカ系企業に勤めて25年が経つが、最近「アメリカ人の個人主義にはついていけない」と困惑している。彼は言う。「フランス人の多くは、仕事は安定している方がいいから、我慢もするけど、アメリカ人の同僚は、何かあるとすぐ転職を口にする」と。個人主義の違いは、彼らにはストレスになるという話だ。

