革命記念日の祝われ方
フランスでは毎年7月14日に、革命記念日が大々的に祝われている。今年も日中にはパリで軍事パレードが行われ、夜にはエッフェル塔で花火が打ち上げられた。すっかり恒例化している革命記念日だが、フランス国民が全て祝っているわけではない。
例えば、フランス最後の国王ルイ16世が断頭台にかけられた日である1月21日、毎年、処刑のあったコンコルド広場には王政復古を夢見るロワイヤリストたちが集まってくる。西部ブルターニュ半島の南の付け根に位置するヴァンデでは毎年、大革命に反対して虐殺された人々を追悼し、気勢を上げている。
大革命は事実、多くの爪痕を残した。その代表格はカトリック教会の聖職者たちで、処刑されたり、投獄され、拷問を受けたりして、多くの教会は焼き討ちにあった。当時は王侯貴族と教会が深く結びついていたために、カトリック教会は革命の妨げと考えられたが、全ての聖職者たちが権力に寄り添い腐敗していたわけではなかった。
革命記念日は、20年前の左派のミッテラン政権では大々的に祝われたが、保守派の中では未だに評価は分かれている。最近では大革命の意味すら分からない若者もフランスには増えている。流血の中で勝ち取った革命は、今は北アフリカや中東の政変にも覗えるが、やはり無血革命の方が遥かに誇れる歴史と言えそうだ。

