有給休暇を使い切る世界一

 「フランス人が世界で一番有給休暇を使い切っている」という最新調査結果が、ロイターと世論調査会社イプソスから発表された。有給休暇の完全消化率を世界24カ国、1万2500人のサラリーマンを対象に行った調査によるものだが、実は、日本が24カ国中最下位という結果も出ていて、相変わらずの勤勉ぶり(?)を表している。

 有給を使い切った人の割合は先進国では、断トツのフランスの89%に次ぎ、英国、スペインの77%、ドイツの75%、ベルギーの74%、イタリアの66%と欧州勢が上位を占めている。その一方で、米国が57%、韓国53%、オーストラリア47%、日本が33%で最下位だった。

 フランスは実は平均有給休暇日数も世界一の39日で、それを9割近くの人が使い切っているという数字は、さすがというしかない。フランス人の友人たちを見ていても、彼らの中心がヴァカンスにあることがよく分かる。最近も4週間のヴァカンスから帰ってきた友人のダビッドが「ああ疲れた。会社に行って休もう」と冗談を言っていた。

 フランス人も英国人も、管理職以外は有給だけでなく、残業もしない場合が多いが、「残業しなければ、仕事をこなせないのは無能」という考えもある。パリの経済協力開発機構(OECD)にいる高校の同級生が、「これだけ皆が働かなくて、世界第5位の経済大国を維持できるフランスこそ、豊かな国と思うね」と言っていた。