“バイク・タクシー”登場
パリ・ドゴール空港の路上でタクシーを止めて乗ろうとして、危ない目に遭ったことがある。パリ市内やドゴール空港では決められた場所以外ではタクシーは客を乗せてはいけないという法律がある。それは知っていたのだが、ついタクシーを止めてしまい、そのタクシーが乗せてくれたので乗ってしまった。
運転手は、早く乗るように急せかしたが、警察官が走ってきた。ドアが閉まっていないのに、運転手は急に車を発進し、緊張した。アラブ系の運転手は何食わぬ顔でパリ市内まで私を運んだ。今、ドゴール空港では、事態はさらに複雑化している。その理由は新参のバイク・タクシーが登場したからだ。
乗れる乗客は一人、荷物も小さめでなければ乗せてくれない。ヘルメットの着用が義務づけられているが、利用者は増える一方らしい。その理由は、どんな時でも目的地に早く着けるからだ。何`もの渋滞があっても、車の間を縫ってさっそうと走り抜ける。忙しい有名人も移動に使っているそうだ。
だが、法律ではバイクにタクシーという名前はつけられない。だから、タクシーのような法的縛りもない。つまり、ドゴール空港でも勝手にどこでも客を乗せられるから、客を取られるタクシー運転手は頭に来ているというわけだ。むろん、大きなスーツケースはダメだし、料金も高いが、急ぐ人には確実な足の登場といえそうだ。

