伊調馨選手へのパワハラ騒動をめぐり逆の立場で競い合う文春と新潮


◆文春は告発側に軸足

 国民栄誉賞まで受賞した女子レスリングの伊調馨選手をめぐる「パワハラ」騒動は、見る者を不快にさせている。オリンピック4連覇という前人未到の偉業を達成し、国民的評価を受けているスポーツ選手がスポーツ以外の利害関係に巻き込まれて汚されている姿を見るのは辛い。早々に決着を付けてほしいという思いを抱くはの筆者だけではないだろう。

 パワハラは告発する側とされる側に分かれる。双方に言い分があるが、角度が違えば同じものでも違って見える。まして、言葉のニュアンス、状況、経緯によって、受け取り方が180度変わってしまうから厄介だ。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ