先入見で「事実」を恣意的に切り取り「伝統的家族」を幻想とした毎日


◆上野氏の家族懐疑論

 京都大学名誉教授の佐伯啓思氏はトランプ米大統領と大手メディアの「事実」をめぐる対立を取り上げ、「事実」は切り取り方次第と、朝日紙上で論じている(3日付「異論のススメ」)。

 先の大統領選挙では米国の大半の大手メディアがクリントン優勢と伝えたが、これは各種の取材に基づく、つまり「事実」によるものだった。しかし、ある日本のジャーナリストは、現地の集会に出掛けるとトランプ陣営の方にはるかに熱気を感じると言い、トランプ勝利を予測した。彼の皮膚感覚のようなもので、この場合、「事実」はどちらにあったのか。そう問うている。


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