中国・香港在住
下根 森
アパートの窓枠落下事故
先月、アパートの窓枠(ガラス付き)が落下するという事故が二十八件起きた。公園に座っていた七十六歳の女性の頭に、近くの建物から窓枠の板材が落下したり、窓枠を付けているコンクリートの破片が落下し、通行人が軽傷を負ったりした。最近も自動車のフロントガラスに落下し、運転手が負傷する事故が起きた。
現在、「洗濯物の取り扱い」と「アパートの建物管理」に人々の関心が注がれている。
当局(屋宇署)は、窓枠落下防止策として、洗濯物を窓枠にかけて乾燥させないように不動産譲渡証書を改めることも必要だと言い始めた。
香港は湿気が多いので、洗濯物を室内で乾かすとなると、日数が掛かる。また各アパートには屋上があるが、屋上はスペースに限りがあり、住人全員が使用できない。屋上まで階段を上り降りするのも大変である。アパートにベランダがあれば、洗濯物を干しやすいのだろうが。
物には寿命(耐用年数)があり、定期的に管理することが不可欠なので、不動産関係者は窓枠落下防止対策として、住人との話し合いが必要で、当局からの提案を歓迎している。
香港房屋協会(非政府系団体)は古い建物(築二十一年以上)と相場が六万六千香港ドル以下の建物の住人を対象に、窓枠のチェックを無料で実施することを数日前から始めた。もっとも修理代は住人持ちとなっている。
(サンデー掲載:7月17日)