ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
車内規則を破る乗務員
ウルグアイの公共交通機関の花形は市内バスです。その市内バスの乗車にはいろいろな規則があります。
まず乗車ですか、前の扉から乗車し、後の扉から降車します。これは乗り込む時に料金を支払うためです。乗り込むときは皆守りますが、降車の時には、前後どちらか都合の良い方を選んで降車します。
次に車内は禁煙ですが、これも破られます。一番よく破る人は運転手です。窓を開ければいいと思っているのか、プカプカやっています。それを見ながら車掌は注意しません。乗客の中には、バス停に止まる寸前にタバコに火を付け、降りていく人もいます。
また、マテ茶は禁止されています。ウルグアイではマテ茶と熱いお湯の入ったポットを持って出歩くのが珍しくありません。でも、揺れるバスの中で誰か飲んでいると、手元が狂い周囲の人に熱いお湯がかかって危険です。しかし、客は無視して飲んでいますし、運転手と車掌も代わる代わる飲んでいます。
最後に、運転中は運転手に話し掛けることは禁止されています。しかし、これも車掌と運転手が話し込んでいたりします。極めつきは、知り合いの運転手が運転するバスを見つけては、そのバスの隣につけて窓を開けて大声で話します。これだけ乗務員が率先して規則違反をする国も珍しいのでは?
(サンデー掲載:7月17日)