ドイツ・ベルリン在住
豊田 剛
サッカーが世界を一つに
サッカー・コンフェデレーションズ杯のドイツ大会では、日本は惜しくも準決勝進出がならなかったが、ブラジルを相手に引き分けるなど善戦し、世界に日本サッカーの実力をアピールすることができた。
コンフェデ杯は“プレW杯”と呼ばれている。大陸別予選が免除されているW杯開催国ドイツにとっては、世界の強豪と力試しをする絶好の機会だ。
ケルンで行われた一次ラウンド第三戦の日本−ブラジル戦は、準決勝進出を懸けた熱い戦いになった。スタジアムに詰め掛けたファンの多くは黄色いユニホームをまとい、「カナリア軍団」を応援し、初めはブラジル代表のテクニックに魅了された。
だが、日本のファンも負けていない。欧州在住の日本人が集結。日本からやってきたというファンにもたくさん出会った。そして驚いたことは、日本代表びいきのドイツ人が多かったことだ。また、背丈は低いが必死でボールを追いかける日本代表のひたむきなプレーに引かれたという人もいた。
日本のファンは少数派だったが、試合が進むにつれ「ニッポン」コールがスタジアムにこだまし、ドイツ人も日本を応援しだした。2−2の同点となった後は、ボルテージがさらに高まり、まるで日本のホームゲームのような雰囲気になった。
試合の前後、スタジアムの外では両チームのファンが一緒に記念写真を撮ったり、ドイツ人もブラジル人も一緒になって「ニッポン、ニッポン」と叫んでいた。国境を超えた平和的なムードがサッカーの魅力といえる。
(サンデー掲載:7月3・10日)