韓国・ソウル在住
竹井弘樹
礼儀作法の意識に変化
韓国の人は公衆エチケットに寛容と思える場面に遭遇することがたびたび。例えば電車の中で、携帯で大声で話す人を見かけても、周りの人はとやかく言わなかった。
しかしこうした雰囲気も変わりつつあるようだ。ある携帯電話会社のCFでモチケット(モバイル+エチケット)を扱い、車両内での電話の声は小さくして周りの人に迷惑をかけないよう呼びかけている。
ところで韓国ではここ数年ペットブームが続き、犬を飼う人が急増している。韓国愛犬協会の推測ではその数約三百五十万匹。五、六世帯に一世帯は犬を飼っていると推測される。こうした中、ペティケット(ペット+エチケット)の意識に変化が起きていることを示す事件が起きた。
それは地下鉄に犬を連れて乗車した女性が、犬の排せつ物をそのまま放置して下車した事件で、乗り合わせた人によってその画像がアップされた。その結果、女性は「ケトンニョ(犬糞女)」というあだ名までつけられ、ネチズン(ネットワーク市民)から批判を浴びている。ちなみに九月からは都市公園法で公共の場所に犬の排せつ物を放置すると、十万ウォン以下の過怠金を払わなければならない。
公衆エチケットの意識の変化があちこちで見られるなか、タバコの吸い殻のポイ捨ては法では罰金三万ウォンだが、一向に改まる気配がないのは気のせいだろうか。
(サンデー掲載:6月19日)