ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一
ファンが熱くなる試合を
日本がW杯出場を決めた六月初旬、南米でも二試合ずつ予選が行われた。ブラジルは、パラグアイに圧勝した時点でほぼドイツ行きが確定したが、敵地に乗り込んだアルゼンチン戦では1−3で敗北。南米からのドイツ行きファーストクラスの切符をアルゼンチンに譲ってしまった。
アルゼンチンは昨年、ロナウドをどうにも止められず、ペナルティーエリア内で三つのファールを犯し、PKで3点を献上した。しかし、婚約者と破局して傷心のロナウドが欠場したこの試合では、前半はブラジル攻撃陣を徹底的にマークする一方、世界一スピードのある怒涛の攻撃を見せつけた。
後半は、巻き返しを図るブラジルが、徐々にスピードの落ちたアルゼンチン・ディフェンダーを振り切って、ゴールに迫るシーンが続いたが、結局、FKからの一点にとどまった。
ほぼ大勢が決まった後の予選の試合は、親善試合と同じで面白くない。また、過去三十年近く、アルゼンチンでは勝ち星のないブラジルだが、この試合でドイツ行きを決めようと周到な準備で臨んだアルゼンチンに対し、ある種の遠慮みたいなものを感じたりもした。
でも、サッカーファンたちはそれでは満足できない。コンフェデレーション杯では、両国がそろって出場しているので、この際、決勝で本気でぶつかるところを見たいものである。
(サンデー掲載:6月19日)