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韓国・ソウル在住
原田 一

大衆化したスパゲティ

 私は子供のころ、日本でピザやスパゲティをよく食べた。韓国では一世代遅れて、今の子供たちがそれを好んで食べている。だから、日本から来た私と韓国で生まれた子供たちは、好みが合う。しかし、韓国で生まれ育った妻は、やはりキムチとご飯がないとだめだ。

 先日、ちょうど妻が出かけたのをきっかけに、子供たちを連れてソウル駅に新しくできたスパゲティ専門チェーン店「スパゲティア」へ行った。

 この店は、一九九六年にスパゲティの大衆化を宣言して、ソウルの明洞に誕生した。ファミリーレストランの雰囲気で、厨房の調理師も目の合う距離にいる。メニューは三十数種類で、中でも珍しいのは、韓国らしいコチュジャン(唐辛子みそ)ソースの「マンゾースパゲティ」だ。

 また、大きなボールにスパゲティが盛られてくるところも特徴だ。どれも大体一万ウォン前後だが、二人分の量がある。それを皿で取って食べるスタイルだ。

 実は、その数日前にスパゲティの大好きな友達七人が七種類注文したら、店の人に驚かれてしまった。しかし、しっかり全部平らげたので、また驚かれた。

 最近では、週末だけでなく、平日の夜から、昼食にもスパゲティを食べる人が増えてきたらしく、昼休みには三十分待つのは普通だという。現在、首都圏を中心に三十店舗ほどに拡大しているが、大衆化に成功しているようだ。

(サンデー掲載:6月5日)


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