中国・香港在住
下根 森
禁煙を促進化する香港
たばこの喫煙は「自分の健康を害する」だけでなく、「他人の健康も間接的に害し」「環境をも害する」ことは、誰もが知っていることだ。
二〇〇三年の香港健康管理局の統計によると、肺病で死亡した人が三千四十三人。原因のトップがたばこの喫煙、第二位が大気汚染、第三位がストレス。
香港ではすべてのレストランを禁煙にするかどうか検討中で、二〇〇六年に決定する。昨年は多くのレストランが従業員や客の健康維持のために、「レストラン内禁煙」を実行していた。
禁煙を促進するため、禁煙促進ボランティアが設けられ、奉仕活動で健康のための情報(禁煙レストランガイド)、教育(会社での禁煙促進修練会)、教材(三十三分のVCD)を配布し、また一般の人々から学校、仕事場、すべてのレストランでの禁煙制度をどう思うか、を聞いて回った。賛成80%以上、中立7%、反対11%以下だった。
私も「喫煙可能なレストラン」で食事をするが、おいしい食事に嫌なにおいが加わり、複雑な心境を味わう。また服にたばこの煙が染み付き、家に帰れば娘に、「お父ちゃん、たばこ吸ったの」と言われる始末だ。
妻が五歳のとき、妻の父はビジネスマンでたばこを吸っていた。抱っこされたり、ほおにキスされるとき、とても臭かったので、「お父さん、臭いから嫌い」と言われ、それ以来たばこをやめたそうである。
(サンデー掲載:6月5日)