ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
国民的英雄と愛国教育
六月十九日は、ウルグアイ建国の父、故ホセ・アルティガス将軍の二百四十一回の生誕記念日です。この日は祝日として、全国民が祝いますが、同時に敬老の日であり、父の日ともなります。
アルティガス将軍は一七六四年六月十九日にモンテビデオで生まれました。スペイン統治下で教育を受け、成長しました。軍隊に入隊、才能を認められ、大尉に昇進。国境警備を任せられるなどし、将軍にまで昇進しました。
一八一一年からウルグアイ独立運動に参加しました。独立のためまずスペイン、そしてアルゼンチン、その後一八一六年スペインがもう一度復権した折りにも戦い、勝利を収めましたが、一八二〇年にはブラジルから侵略してきたポルトガル軍と対峙し、パラグアイへ追放されました。
しかし、このアルティガス将軍は、現在もなお、ウルグアイ人の心に深く根付いている国民的英雄なのです。公共機関には大小さまざまな銅像や肖像が飾られ、ドン・ホセ(親愛なるホセ)という名の愛唱歌まで歌い継がれています。
公立の小学校はもちろん、私学の幼稚園に至るまで毎年、アルティガス将軍の生誕記念日が近くなると、将軍の業績をたたえ、ウルグアイ独立に至る試練の道を教育の現場で学び、独立国ウルグアイを誇り、愛する愛国者として育てていきます。
(サンデー掲載:6月5日)