ロシア・ハバロフスク
吉田碩俊
多国籍のロシア語学級
以前、ハバロフスクを「隠れた国際都市」と形容したが、ロシア語を勉強している私のクラスはまさにその縮図である。
クラスメートを紹介しよう。クラスは大体十人前後。私の両隣に座っているのが十代の中国人の若者たち。彼らは中国の東北地方最大の都市大連の出身で、父親の仕事でこちらに来ている。右隣の学生は真面目で優秀だが、左隣の学生は欠席することが多い。彼はリノク(ロシア語で市場)で働いているらしい。
私の斜め前には、在ハバロフスク韓国商社で働くアジュンマ(韓国語でおばさん)が二人。驚いたことに彼女らの子供たちは現地の学校に通っている。ハバロフスクに韓国人学校がないためである。韓国に戻った時、激しい受験戦争についていけるかどうか心配しているようだ。
タイの旅行会社で働いて、ロシア語を習得するために留学していた女性がいた。ロシア語を流暢に操る、知的な女性だったが、もう既に帰国している。あのスマトラ沖大地震の前だったから、今はどうしているのだろうか。少し心配だ。
韓国の鮮文大学と京南大学からの留学生もいる。彼らは将来、ロシア語を使うような仕事に就きたいと希望している。
まさにわがクラスは「多国籍軍」の様相で、ロシア語を学習する動機やその背景はさまざまだが、日本の大学で勉強した時以上のものをここで得られるのではないかと思っている。
(サンデー掲載:5月29日)