米国・ニュージャージー州在住
アンダーソン京子
家の改築楽しむ米国人
私が住むバーゲン郡の町々は百年以上の歴史を持つ。ニュージャージー州は全米でも初期に設立された州である。人口密度が高いと言われる地域だけあって新しい家を建てる空き地はあまりない。しかし、森はたくさんある。所得が中の上ぐらいの一般家庭は、中古の家を購入するのが一般的である。
修繕が必要な場所が必ずあり、値段も少し安くなる。住宅ローンを組んで購入するが、購入三年から五年後にローンの組み替えをして、修繕、部分的改築などをする。
日曜日やバケーションを利用して、こつこつと長い時間を掛け、楽しみながら自分の好きなように建てる人もいる。
テレビ番組では応募者の中から選ばれた人の家を無料で改築し、「夢の理想の部屋」をどのように改築したかを見せる番組が人気を得ている。
また、日曜大工の専門店が大手チェーン店として人気が出て、株式市場にも上場して話題に上った。その店に行けば家を建てるのに必要な物はすべてそろうし、値段も他の店に比べて安い。もちろん専門家もいるが、一般の人々の姿も多く、夫婦で時には家族全員で買い物に来ている姿も見られる。
米国社会では、自分の家にユニークさを持たせることで、自己満足とプライドを得、家の価値を上げることになる。しかし、わが家はもっぱら必要に迫られての修繕がほとんどだ…。
(サンデー掲載:5月29日)