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韓国・ソウル在住
竹井弘樹

「父母の日」の贈りもの

 五月は家庭の月といわれている。家族で過ごすのにちょうど良い季節でもあり、子供の日、父母の日など家庭を大切にする日があるからだろう。日本では母の日、父の日が別々で、日にちも毎年変わるが、韓国では五月八日が「父母の日」である。

 「父母の日」は西洋から入ってきたもので、一九五六年当初は五月八日を母の日としていたが、七三年からは「父母の日」に改称され、現在に至っている。

 わが家には小学生と幼稚園生がいるが、下の子は赤色のカーネーションの絵柄を自分で作って張り付けた手紙を私たち宛てに書いてよこした。上の子は四枚の色つきのカードを作り、カードを一枚ずつ選んでほしいと頼んできた。

 私は黄色、妻は緑色のカードをそれぞれ引いた。カードには『孝道商品券』と書かれ、説明書きに「この商品券は持たれた方の仕事を一つだけ必ず行います」とあり、裏にはわが子の字で、私のには「お手伝いをする」、妻のには「肩もみをする」と書かれ、さらに「永遠に使えます」と付け加えてあった。

 学校の社会の時間に作ったというが、成長したわが子の姿を見てうれしくなった。私も子供のころに確かこのように母の日、父の日には手紙を書いたり花などを贈った記憶がある。私の両親もきっと子供たちが真心を込めて作ったものを見て喜んでいたのだろうなとしみじみと感じた。

(サンデー掲載:5月15日)


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