ブラジル・マットグロッソドスル州在住
濱田純一
銀行は振込み客で行列
日本でも、GWの平日には銀行や郵便局のATMの前に、長い行列ができていたそうだが、ブラジルでは窓口に並ぶのが年中行事。
込んでいる日に、現金を持って、月々の光熱費の振り込みのために並ぶと、半日つぶす覚悟が必要だ。窓口を利用する人はまだまだ大多数のようで、私のよく行く銀行でも、週の初めと終わりなどは、三、四十人ほどの列に並ばないといけない。例えば、五つある窓口も、利用者の対応に当たっているのは大抵二つか三つで、残りは人が座っていても、別の仕事に追われて、接客業務をしてくれない。また窓口で、大声で五分も十分も平気で何かを説明し続ける人がいたり、割と年配の人が、高額紙幣の札束を手に握り締めながら、待っているという光景もあって、こんなふうにしていて大丈夫なのかな、とこちらが心配になってしまうこともしばしばだ。
もちろん、近年は、先進国並みの金融システムは機能していて、それぞれの会社と契約すれば、自動引き落としも可能だが、私はいまだにブラジルの電子システムを信じていないこともあって、とりあえず毎月一度は、コンタと呼ばれる月々の支払いを現金でしている。それに、窓口の列に並びながら、ブラジル社会を実感できる機会があるかもしれないし、文句を言いつつも、一緒に並んでいる人々と会話をしたりして結構楽しんでいる。
(サンデー掲載:5月15日)