ウルグアイ・モンテビデオ在住
堀本幸伸
公立学校予算枠の拡大を
三月からウルグアイに誕生した左派フレンテ・アンプリオ党(拡大前線党)の政府に対して、今までの政府とは違うところを見せてもらいたいという国民の淡い期待が膨らんでいます。
例えば、公立学校への予算は少なく、一般教員、校長先生、用務員一人に対する給与しか予算が下りません。ですから電気、水道、掃除をする人、備品などの経費は保護者が負担します。さらに音楽、美術、体育など特殊技能の先生の給与も保護者が負担することになります。
国の予算が出ない人たちについては、保護者会が雇い主となり、毎月必要に応じて会合を開き、いかにして経費を節約し、その経費分を年中行事などでつくりだすかを考えます。
行事で一番人気があるのが映画会です。映画館を借り切り、入場料を取って、ホットドッグやジュースなどを販売して収入を図ります。
この保護者会でも、政府が公立学校への予算枠を広げて、保護者会で賄っている経費を国が負担してくれることを願う声があがっています。
国の予算はあくまでも国民の納めた税金ですので、税収入が増えるか、多すぎる公務員を削減したり、高給を受けている公務員の給与を削減したりする行政改革が必要になります。
しかしそれが、職場へのコンピューター導入による人員削減に反対する労働組合が基盤の左派政権に可能なのか疑問です。
(サンデー掲載:4月24日)